夫への不満はありませんでした…35歳女性が不倫をした衝撃的な理由【前編】

文・塚田牧夫 — 2024.2.7
「父親に似ている男性と結婚した」という女性の話を耳にしたことはありますか? それは、無意識のうちに父親の面影を追いかけてしまう女性がいるからかもしれません。敏美さん(仮名・35歳)は、結婚後に父親の面影のある男性と出会い、その人と不倫関係を結んでしまったそう。今回は彼女に、不倫に至るまでの経緯や不倫した理由などを教えてもらいました。

当時の状況や環境は?

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「私は小学生のころに父親を亡くしています。それからは、母と私と妹の女性3人だけの家族になりましたが、母方の祖父母を頼り、不自由なく暮らしていました。

父親は建築関係の仕事をしていました。現場での肉体労働のため、いつも汗まみれ、土まみれで帰ってきていましたね。カラダが大きくて、優しくて、私を守ってくれる存在という印象でした。それが突然、現場作業中の事故で亡くなってしまったんです。

そういう経緯もあってか、母親はとにかく教育熱心でした。いつ何があっても私がひとりで生きていけるように、しっかりとした学歴をつけさせたかったのでしょう。そんな母親のおかげで、私は名門と呼ばれる中学校に入り、大学まで進むことができました」

不倫相手との出会いは?

「大学卒業後は某金融機関に就職しました。28歳のときに会社の同僚と結婚。夫も学歴は高く、お互いに安定した収入があったため、母親はとても喜んでいましたね。

あるとき、私の勤め先に“マイホームの購入を考えている”という夫婦が来ました。住宅ローンの相談ということで、私が対応することに。

この夫婦の夫である、雄一さん(仮名)が、のちに私と不倫関係となる男性です。雄一さんは私の5歳上。書類によると、職業は“解体業”とありました。

ご夫婦はマイホームの購入に前向きで、熱心に何度も訪ねてこられていたので、私も親身になって対応しました」

どうやって再会した?

「それから数か月ほどして、ランチの時間に外に出たんです。すると、見覚えのある男性がいました。それが雄一さんでした。

近くに現場があり、仕事のお昼休憩中のようでした。頭にタオルを巻き、汗にまみれた作業着姿。私はそれを見て、ハッとしました。子どものころに見ていた父親の面影が重なったんです。思わず自分から声をかけてしまいました。

雄一さんは一瞬驚いた顔をしましたが、すぐにニコやかな笑顔に。そして、昼食を一緒にとろうということになったんです。“おいしいお店がある”とのことで、近くにある中華屋さんに連れて行ってもらいました」

不倫に至る経緯は?

「店内は現場仕事の方が多く、私が今まで行ったことがないようなお店でした。炒飯を注文したんですが、それがとてもおいしかったのを覚えています。

雄一さんとはそこで初めてプライベートの話をしました。その際、私の父親のことにも触れたんです。

その後、雄一さんから、いい条件でローンを組めたことに対して、“お礼がしたい”と言われました。夜に食事をご馳走したいと。

正直、顧客と親しくすることにためらいもありました。でも、禁止されているわけでもないため、私は誘いを受けました。

その夜をきっかけに、私も感情が抑えられなくなってしまい…。気づいたら彼と不倫関係になっていました」


敏美さんを待ち受けていた「最悪の結末」とは…!? 後編はこちら。



“不倫に堕ちた妻の告白”をご紹介しました。

父親の存在を無意識のうちに追いかけてしまった所以に、不倫をしてしまった女性のエピソード。とはいえ、どんな理由があったとしても不倫は許されざる行為。決して安易な気持ちで手を出してはいけないのです。

©d3sign/gettyimages

※ 2022年2月22日作成