まさかの事実が発覚し… 不倫の沼にハマった35歳妻の「壮絶すぎる末路」【後編】
不倫中の付き合い方は?

「不倫相手の雄一さんと定期的に会ってはいたものの、無謀なことはしませんでした。月に1~2回会い、食事をしてホテルに行くという流れ。夜も11時には必ず帰るようにしていました。
雄一さんにも怪しまれるような行動は慎んでもらい、連絡は最低限にしていましたね。もっと傍にいたいという思いもありましたが、そこは自制しつつ、賢く立ち振る舞っていたつもりでした。
ところが、思いがけない出来事が起こり、事態が一変してしまうのです…」
どんな事態が発生した?
「私には2つ年下の妹がいて、結婚もしていたのですが、その妹の不倫が発覚したんです。そして、妹夫婦は離婚が避けられない状況となりました。
そこで一番取り乱したのが、母親でした。女手ひとつで育て、しっかりとした教育を受けさせてきたにもかかわらず妹が不貞行為を犯したわけですから、混乱するのも無理はないでしょう。その件で、私にもしょっちゅう連絡が来るようになりました。
でも、私も不倫をしているわけです。そこで、私の不倫まで発覚したら、母親はどうなってしまうのだろうと、怖くなったんです。自分だけの問題ではないと思い、考えを改め、雄一さんに別れを切り出しました」
どうして不倫が発覚した?

「私が別れを告げると、雄一さんはそれを拒みました。そんなに急に気持ちが切り替えられないと言うんです。さらに、そのことで連絡の頻度も増えていきました。
その後、ほどなくして雄一さんから、“妻に知られてしまった”という連絡が来たんです。スマホでのLINEのやり取りを見られてしまったとのこと。
そもそも、雄一さんとの出会いは私が勤める金融機関に、奥さんと住宅ローンの相談に来たこと。奥さんとはその際に面識があります。奥さんは怒りのあまり、“職場に連絡する”と言いだしたそうで、最悪の状況になってしまいました」
不倫発覚後の状況は?
「夫に知られるのも時間の問題となったため、私のほうから事実を伝えました。しかし、夫はプライドの高い人です。私に不倫をされたことで、そのプライドが深く傷ついたのでしょう。すぐに離婚の話になりました。
雄一さん夫婦はというと、少し時間を置いて、気持ちを落ち着かせたようでした。住宅ローンのこともあり離婚には至らなかったそうですが、雄一さんはそれからというもの、肩身の狭い思いをすることになったそう。また、奥さんも私の職場への連絡は思い留まってくれたようです。
問題は、母親でした。妹だけでなく私まで不倫していたとわかったら、余計に取り乱してしまうのではないかと心配しました。そのため、とにかく言葉に気をつけながら、丁寧に経緯を説明しました。すると、案外すんなりと受け入れてくれたんです。
妹のこともあり、“またか…”という感覚だったのかもしれません。諦めに近いような反応でしたね。自分の教育が悪かったせいだと思わせてしまったのであれば、本当に申し訳なく思います。
その後、一身上の都合ということで私は仕事を辞めました。妹とともに実家に戻り、今は3人でひっそりと暮らしています」
“不倫に堕ちた妻の告白”をご紹介しました。
しっかりと育ててきたはずの娘が、2人とも不倫してしまったことで、母親として責任を感じてしまったのかもしれません。
今回のケースからもわかるように、不倫は当事者だけでなく、周りの人にも迷惑をかけます。自分が一番お世話になった人に、大きな後悔させるようなことだけはしてはいけませんよね。
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