8年間の不倫の末に… 36歳女性が背負った「不倫の大きすぎる代償」【後編】

文・塚田牧夫 — 2022.2.8
恋愛関係が長続きするのは微笑ましいことですが、それが不倫関係となると話は変わってくるでしょう。綾子さん(仮名・36歳)は、かつて既婚者の和人さん(仮名)と8年もの間、不倫関係にあったそう。そして、今もその不倫の代償を払い続けているとのこと。今回は、最終的にどのような結末を迎えたのか、彼女に詳しくうかがいました。

嫉妬深い不倫相手に新たな恋を邪魔され…

「付き合っていくうちに不倫相手の和人さんの嫉妬深さに気づいた私は、何度か別れようと試みました。でも、別れ話をしようとすると、彼に上手くかわされてしまうんです。

そして、“和人さんと別れるためには彼氏を作るしかない”と考えた私は、積極的に飲み会などに参加して、本当の彼氏を作ろうとしたんです。

でも、ダメ。ほかの人を好きになりかけても、嫉妬深い和人さんにことごとく邪魔されてしまい、新しい彼氏を作ることができませんでした」

年齢を重ね泥沼状態に…

「和人さんとの不倫関係が続いたまま、私は30歳を迎えました。そうすると、飲み会の誘いがピタッとなくなりました。

予定がなくなったことで、和人さんと会う機会が増えるようになって、より一層、和人さんと別れづらくなりました。

もう完全に不倫から抜け出せなくなっていましたね。まさに泥沼状態でした」

不倫8年目の決意

「和人さんと食事に行く約束をしている日でした。急に、“今日は行けない”という連絡が来たんです。キャンセルなんて珍しいことでした。

理由を尋ねると、奥さんが入院したからだと言うんです。よくよく聞くと、奥さんは精神的な病を抱えてしまったのだそう。

私はそれまで、彼の奥さんには感心していたんです。なぜなら和人さんは嫉妬深いしモラハラな部分もあるので、苦労しつつも彼をしっかりと支えているんだろうなと思っていたんです。

でも、奥さんの話を聞いたら急に怖くなってしまったんです。自分勝手な話ですけど、“もしかすると私も奥さんと同じような目に遭うのではないか”と思ったんです。身の危険を感じた私は、不倫生活8年目にして本気で別れることを決意しました」

追い詰められて男性不信に

「彼と本気で別れるために、まず連絡を断ちました。そして、彼は私の家を知っていたので、新しい家を見つけるまでの間、友人宅に住まわせてもらうことにしたんです。最初は嵐のように和人さんから連絡が来ましたが、徐々に減っていきました。

しかし、安心したのも束の間。“○○のところにいるんだろう?”と連絡が来たのです。彼は私の知り合いを伝って、居場所を突き止めたようでした。

居場所を突き止められたことで怖くなった私は、すがるような思いで親に連絡をしたんです。そこで、これまでの経緯や不倫をしたことなどすべて伝え、実家に戻らせてもらうことに。

その後、しばらくして和人さんも諦めたのか連絡がきっぱりと途絶え、今は実家でひっそりと暮らしています。ただ、和人さんとの一件でトラウマを抱えてしまった私は、いまだに男性不信の状態から抜け出せていません。

また風のウワサで聞いた話ですが、あのあと和人さんは病状が回復した奥さんに離婚訴訟を起こされ、多額の慰謝料を支払うことになったのだそう。さらに、私以外にも不倫相手がいたようで、そのことが会社にバレ、副社長の座を追われることになったようです。

今となっては、なんで和人さんと8年間も不倫関係を続けていたのだろうと思います。それに、もし彼と不倫していなければ、“30歳までに結婚する”という20代の夢を叶え、幸せな結婚生活を送れていたかもしれません。そう思うと、当時のことを悔やんでも悔やみきれません」


綾子さんが「不倫を始めたキッカケ」とは… 前編に続きます。



“8年間の不倫生活を送った女性の告白”をご紹介しました。

長期間不倫関係を続けたことで、心に深い傷を負ってしまっただけでなく、“30歳までに結婚する”という夢も叶えられなくなってしまった綾子さん。最初は誰しも軽い気持ちで不倫の世界に足を踏み入れてしまうのかもしれませんが、それは大変危険なことなのでしょう。

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