ヨーグルトだけじゃない…「腸内環境を整える」簡単で美味しいレシピまとめ
ヨーグルトが腸活に良い理由
ヨーグルトが腸活に良いといわれて久しいですが、その理由を、予防内科医の関由佳さんに解説してもらいました。
関由佳さん ヨーグルトに多く含まれる乳酸菌やビフィズス菌には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を増えにくくし、腸内の状態をきれいにする働きがあるため、便秘改善をもたらしてくれます。さらに3大栄養素のタンパク質、糖質、脂質のほか、カルシウム、ミネラル、ビタミンA、ビタミンB群など栄養価の高さも魅力です。
ヨーグルトを使った組み合わせ最強レシピ
オクラ×豆腐×キムチ×めんつゆ
発酵食品同士で相性の良いキムチとヨーグルトで、免疫力UPにも期待。辛さと酸味に、めんつゆの熟成香が加わり、オクラと絹ごし豆腐のおいしさと食感も際立つ。
【材料】(1人分)
- ヨーグルト…100g
- 豆腐(絹ごし)…100g
- オクラ…4本
- キムチ…30g
- 小ねぎ…適宜
- めんつゆ(2倍濃縮)…大さじ1
【作り方】
- オクラは塩を入れた湯でさっと茹でて約7mm幅に切る(耐熱容器に水大さじ3とともに入れ、レンジで1分加熱でもOK)。
- ヨーグルトと、スプーンですくった豆腐、1をざっくりと混ぜて器に盛る。キムチをのせ、あれば小ねぎを添えてめんつゆをかける。
※『anan』2020年7月22日号より。写真・内山めぐみ レシピ考案、料理・田村つぼみ 取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
※ 2020.7.17配信
「シンバイオティクス」についておさらい
腸内フローラを整えるために有効な食事法「シンバイオティクス」。引き続き予防内科医の関由佳さんに教えていただきました。
関由佳さん 乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉菌を指す『プロバイオティクス』と、オリゴ糖や食物繊維など、善玉菌の栄養源となる成分を指す『プレバイオティクス』を組み合わせて食べることです。すると相乗効果により、腸内環境を整える効果がいっそう高まり、より効率的に便秘改善や免疫力強化が期待できます。
甘酒とみその豚しゃぶキムチ丼
キムチ、みそ、甘酒のトリプル発酵食品は、タレや具材として加熱せずに使用することで、乳酸菌をそのまま摂取できる。豚しゃぶのしっとり感と、豆もやしのシャキシャキ感がマッチ。
【プロバイオティクス】
- キムチ
- みそ
- 甘酒
【プレバイオティクス】
- 豆もやし
- もち麦ご飯
【材料/2人分】
- 豚肉しゃぶしゃぶ用…150g
- キムチ…100g
- 豆もやし…100g
- 酒…大さじ2
- みそ…大さじ1
- 甘酒(濃厚なタイプ)…大さじ1 ※作り方は下記参照。市販のものでも代用可能。
- ごま油…大さじ1
- 白ごま…小さじ1/2
- 青ねぎ(小口切り)…適量
- もち麦ご飯…どんぶり2杯分
A
【甘酒とみその豚しゃぶキムチ丼の作り方】
- ボウルにAを入れて混ぜ、キムチを1cm角に切って加える。
- 鍋に水1Lと塩小さじ1(分量外)を入れて強火にかける。沸騰したら豆もやしを1分茹で、ざるにあげる(湯は捨てない)。残った湯に酒を加え、豚肉を4~5枚ずつ入れて30秒ほど茹でたら、ざるにあげる(氷水にはあてない)。
- 2の豆もやしと豚肉の水気をペーパータオルでさっと拭き取る。1のボウルに豚肉を入れてさっと和えたら、豆もやしも加えて和える。
- どんぶりにもち麦ご飯を盛り、3をのせ、青ねぎを散らす。
関 由佳さん 予防内科医、メディカルフード研究家。学生時代から予防医学に興味があり、野菜と発酵食品を多く使った料理を得意とし、野菜ソムリエやみそソムリエの資格を取得。著書に『腸と胃を整える食べるくすり やさい麹』(アスコム)。
「シンバイオティクス」についてさらに詳しく読む
※『anan』2020年7月22日号より。写真・川村恵理 レシピ考案、料理、スタイリング・真野 遥 取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
※ 2020.7.19配信
作り置き発酵食で腸活
乳酸菌たっぷりの発酵食は、摂取すると消化・吸収が促進されて、腸内の善玉菌が活性化します。毒素を分解し、排出の手助けもしてくれる腸活にぴったりの食べ物。発酵生活研究家の栗生隆子さんに教えてもらいました。
栗生隆子さん 今回の常備菜は、仕込んだ後は時々蓋を開けてガス抜きするくらいでOKのほぼ手間いらず。長期保存ができるのも魅力です。保存瓶や道具は煮沸消毒までは不要ですが、清潔なものを使うことが失敗しないコツ。
【ザワークラウト】植物性乳酸菌×食物繊維
【材料】(作りやすい分量)
- キャベツ…1/2玉(約500g)
- 塩…小さじ1~2
- キャベツの外側の葉…1枚
【作り方】
1.キャベツを洗い、外側の葉以外を千切りにする。
2.ボウルに千切りしたキャベツと塩を入れて、しんなりするまで、よく揉みこむ。
3.清潔な瓶に2のキャベツと汁をすべて入れて、外側の葉を上にかぶせる。
4.瓶の蓋をして、夏場は半日~1日、冬場は2~3日、常温に置く。その後は冷蔵庫で低温発酵にする。4日目ぐらいから酸味がで始め、日に日に酸味が増す。
栗生隆子(くりゅう たかこ)さん 発酵生活研究家。長年患っていた腸の病気が発酵食&冷えとり生活を始めて完治。その経験を活かして講演や執筆活動などを行う。発酵食に関する著書が多数。
まだまだある!「作り置き発酵食」をさらに詳しく読む
※『anan』2020年7月22日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・野崎未菜美 取材、文・野尻和代 撮影協力・UTUWA
※ 2020.7.18配信
食べて腸を健康に
腸活に良さそうな食べ物って、ヨーグルト以外にもあるんですね。毎日の食生活に取り入れて、元気な腸にしていきましょう!