謎解きミステリー、サバイバルゲーム…スリリングな心理戦が味わえる映像作品5選

エンタメ
2024.09.10
日常では味わえないスリルこそ、心理戦の醍醐味。幅広い心理戦の映像作品を厳選してご紹介!

ハラハラドキドキ、引き込まれる。そんなスリルが味わえる作品には、共通点があるという。

「例えば、ミステリー、サバイバル、ストーカーものなど、1つのテーマに集中していること。さまざまなジャンルが交ざっている作品よりも、人間の普遍的な心理が際立って面白い」(映画・海外ドラマライター・今祥枝さん)

また、その魅力は、物語の展開が一筋縄ではいかないところ。

「主人公やその周辺人物は、策略を練ったり、駆け引きをしたりするものの、やはり人間が相手なので、思い通りにはいきません。そこがフィクションを超え、リアルに感じられて没入感を高めます」

真実に迫る。“謎解きミステリー”

謎を解き明かす過程には、愛あり、ウソあり、欲あり…。人間の複雑で抑えがたい心理が詰まっている!

倒叙ミステリー好き要注目。進化版が登場!
『ポーカー・フェイス』

海外ドラマ

いわゆる『古畑任三郎』的な、冒頭で犯人がわかり、そこから物語が展開するという倒叙ミステリー。主人公チャーリーは、人のウソを見抜けるという能力で、事件を解決していく。「王道の倒叙ミステリーとひと味違うのは、彼女が事件と間接的に関わっているところ。事件を解決する必然性が生まれてリアリティあり。ずる賢い犯人との頭脳戦も見応え十分」
U‐NEXTにて独占配信中 Peacock ©Peacock TV LLC. Poker Face
©MRC II Distribution Company, L.P. All rights reserved.

魅惑的な容疑者と刑事。視線で互いを探り合う。
『別れる決心』

海外ドラマ

鬼才パク・チャヌク監督作。殺人事件の容疑者ソレと、その事件を追う刑事ヘジュン。二人は惹かれ合うが…。「彼女が犯人なのかという心理戦に加え、ラブの要素も複雑に絡み合う。お互いの視線がどこにあり、何を考えているのか。言葉がない中での腹の探り合いに引き込まれる。ある愛ゆえの行動にもゾッとします」
Blu‐ray&DVD発売中 ¥5,500 発売元:ハピネットファントム・スタジオ 販売元:ハピネット・メディアマーケティング Prime Videoなどで配信中 ©2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM.ALL RIGHTS RESERVED

予測困難な犯人に迫るプロファイラーの物語。
『悪の心を読む者たち』

海外ドラマ

原作は同名のノンフィクション本。韓国初となるプロファイラーの刑事が、どのように誕生したのか、実際の事件をもとに描かれる。「犯罪者の心理状態を読む物語は過去にも多数ありますが、韓国発の本作は、その定番ジャンルを真面目に丁寧に描いているところが新鮮。シリアルキラーに迫る過程が深く掘り下げられています」
DVD レンタル中/DVD‐BOX1~2 発売中 Prime Videoチャンネル「アジアPremium」など、各動画配信サービスで見放題配信中 発売元・レンタル販売元:PLAN Kエンタテインメント セル販売元:ハピネット・メディアマーケティング ©SBS

極限の心理を描く。“サバイバルゲーム”

人は極限状態になると思わぬ本性を露わにする。殺し合い以上に、裏の顔のほうが恐ろしい!?

過去も現在も生き残るのは至難!
『イエロージャケッツ』

海外ドラマ

高校の女子サッカーチーム“イエロージャケッツ”が、飛行機の墜落事故に遭い、山奥で遭難。25年後、生き残った数名に起こる不可解な出来事とは。「過去と現在が交錯し、生存者がなぜ生き残れたのかが徐々に明らかになります。その描写はかなり衝撃的で、心理的にもキツい。現在にもトラップはあり、サバイバルゲームが続く恐怖」
U‐NEXTにて独占配信中 Yellowjackets ©Showtime Networks Inc. All Rights Reserved.

強権的な支配者に従うのか、抗うのか…。
『コンクリート・ユートピア』

海外ドラマ

世界的大災害の中、廃墟となったソウルで唯一崩壊しなかったマンションを舞台に繰り広げられるサバイバルサスペンス。イ・ビョンホン、パク・ソジュンが出演。「人が殺到するマンションで、ある人物が権力を持ち、恐怖政治を敷いていく。次第に派閥ができてサバイバルゲームと化しますが、意外な人が次々死ぬので気を抜けません」
Prime Videoにて配信中 ©2023 LOTTE ENTERTAINMENT & CLIMAX STUDIO,INC. ALL RIGHTS RESERVED.

今 祥枝さん 映画・海外ドラマを中心に扱うライター、編集者。米ゴールデングローブ賞の国際投票者。独自の視点からの評論・コラムなどを雑誌やWebで発信。最新情報は、X(@SachieIma)をチェック。

※『anan』2024年9月11日号より。取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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