前ももの張り、二の腕が太い、首が短く見える…骨格ストレート向け“筋肉をゆるめるストレッチ”

2023.10.26
体の特徴から、ストレート・ウェーブ・ナチュラルの3タイプに分類され、自分をよりよく見せるため活用されている骨格診断。ここでは、脱げば最強、メリハリがあってゴージャスといわれる“骨格ストレート”の方が気になりがちな悩みを改善するメソッドをご紹介します。

上半身に重心あり。筋肉がつきやすいメリハリボディ。

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「筋肉がつきやすく、特に上半身がグラマラス。脚は太ももがしっかりしていて、ヒザ下は比較的細め。欧米人ぽい体型ですね。肌にハリとツヤがあるのも特徴。太ると肩まわりや二の腕などに肉がつきやすく、がっしりした印象が強くなってしまいます。反り腰が強いと、下腹がぽっこり出てしまうこともあります」(イメージコンサルタント・Rinaさん)

骨格ストレートの似合うファッション&メイク

ジャケットやVネックのトップス、ストレートパンツやIラインスカートなど、ボリューミィな体型をシャープに見せる直線的なデザインがおすすめ。デコルテを見せると、肉づきのよい上半身がすっきりする。素材は、体の肉感に負けないハリのあるものを。シューズやバッグなどの小物は、大きめサイズを選ぶと体とのバランスがよく見える。メイクは、もともと持っている肌のツヤを活かす方向に。

骨格ストレートの3大悩み&原因

前ももの張りが目立って太く見える。

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太ももの前側が張っていて、スリムなパンツをはけないと悩む人が多数。その主な原因は、反り腰にあり。骨盤が前に傾いた反り腰の姿勢でいると、立っている時や歩く時に太ももの前側を酷使するため、張ってしまう。

二の腕が太い。

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ストレートタイプは、首や肩に無意識に力が入りがち。さらに、上腕三頭筋など腕の筋肉も緊張して張ってしまう。二の腕が気になってノースリーブが着られない、という人はここに原因があるのかも。

首が短く見える。

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タートルネックが似合わないという悩みも、二の腕と同じく無意識に力が入っていることが原因かも。肩まわりが力みすぎると首から肩にかけてつながっている僧帽筋が張ってしまい、首が短く見えてしまう。

骨格ストレートのためのEXERCISE

姿勢改善トレーナーのSHOTAさんによると、骨格ストレートには、筋肉が力みがちな人が多いそう。

「二の腕や太ももの太さなど、ストレートさんの体型の悩みは、筋肉の緊張に由来するケースが多いようです。筋肉をゆるめるストレッチを取り入れれば、筋肉がほぐれて張りが解消し、すっきりするはず。反り腰も、ストレートさんの悩みの主な原因。お尻や太もも裏を強化するスクワットで、反り腰を予防するのもおすすめです」

ベーシックスクワット(10回)

前ももばかり使ってしまうクセを改善するために太もも裏を、反り腰姿勢を改善するためにお尻を鍛える、ノーマルスクワット。

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1、足を肩幅くらいに開いて、つま先は正面に。ヒザもつま先と同じく正面に向けて、内股になったり外股になったりしないように注意すること。肩の力を抜いて両手を腰にあて、反り腰にならないよう背筋を伸ばす。

2、息を吸いながら体を股関節で曲げて、お尻を後ろにつき出すように腰を落とす。ヒザは90度以上深く曲げず、つま先より前に出ないように気をつけて。背筋は丸めたり反ったりせず、まっすぐをキープすること。

前もものストレッチ(20秒。反対側も同様に)

使いすぎて緊張し、硬くなった前ももの筋肉をほぐそう。前ももが柔らかくなると、脚がすっきりするうえ、反り腰改善にも効果的。

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1、片ヒザ立ちになる。床に片ヒザをつき、逆のヒザは90度に曲げ、両手を置いて体を支える。反り腰にならないよう、骨盤の下側を少し前に突き出すイメージで。

2、床にヒザをつけた方の足を、片手でお尻に引き寄せてキープ。股関節が伸びるのを感じて。バランスが崩れるようなら、ヒザに置いた手を壁について支えてもOK。

二の腕のストレッチ(20秒。反対側も同様に)

上腕三頭筋の緊張をほぐして、ほっそり二の腕を目指す。肩側面を伸ばすことで、肩が前に出る巻き肩姿勢の改善にも効果的。

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1、立ったまま、あるいはヒザ立ちなどリラックスできる姿勢をとる。背筋を曲げたり体を前に倒したりしないように気をつけながら、腕を上げ、片手で逆の腕のヒジをつかむ。

2、つかんだヒジを引き寄せ、上半身を横に倒す。ヒジから腋の下にかけてが伸びるのを感じて。呼吸を止めず、上半身が前や後ろに倒れないよう注意する。

首筋のストレッチ(20秒。反対側も同様に)

無意識に力を入れているせいで硬くなり、盛り上がってしまった僧帽筋をほぐす。首がすっきりするほか、肩こりが楽になる効果も。

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あぐらをかくなど下半身をリラックスさせた状態で行う。片手で頭を押さえ、もう片手は腰の後ろに回し、肩が上がらないようにする。頭を倒し、首の側面を伸ばしてそのままキープ。

Rina Saikiさん イメージコンサルタント。イメコンサロン「Colorcle」代表。顔タイプ診断、パーソナルカラー診断なども行う。SHOTAさんとの共著『骨格タイプ別ボディメイク』(Gakken)が話題に。

OGIHARA SHOTAさん 姿勢改善トレーナー。パーソナルトレーニングジム「Us Flow」代表。理学療法士として病院で勤務したのち、独立。Rinaさんのサロンと共同で開発した「骨格パーソナルトレーニング」の指導も。

※『anan』2023年11月1日号より。イラスト・辻野清和 取材、文・風間裕美子

(by anan編集部)