磯村勇斗「あんな猛獣は大変だと思う (笑) 」 『きのう何食べた?』で愛されキャラに!

エンタメ
2023.10.14
料理上手な弁護士のシロさん(西島秀俊)とその恋人で美容師のケンジ(内野聖陽)の日常を描く『きのう何食べた?』。その待望のseason2の放送が始まったばかり。磯村勇斗さんが演じるジルベールこと井上航は、パートナーの大ちゃん(山本耕史)やシロさん&ケンジを振り回す毒舌キャラにもかかわらず、愛されキャラとして大人気。

多くの人に愛されるジルベールに出合え、とても大切な作品になりました。

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「普段、隠してしまっている本音の部分を航は思ったまま言えるところが、見ていて気持ちいいんですかね。わがままなところが母性本能をくすぐって面倒を見たいと思わせるというのもあるのかなと思います。僕は、あんな猛獣は大変だと思うんですけどね(笑)。ただ、棘のある言葉こそが、航にとっては実は喜びの表現で。美味しそうな表情をしたいのにむすっとしなければいけなくて、食事シーンでは毎回悩んでいますが、そのツンツンしたところが、やっと可愛いと思えるようになってきました。season2ではより意地悪になりつつ(笑)、居場所が見つかって、だいぶ大人に。ジルベールと家族の話も描かれますし、4人でいることがどれだけ大切なのか、より深く感じてもらえるはず」

久しぶりに芸達者の4人が揃った現場は、親戚がお正月に集まったかのような温かい空気だったそう。

「本当に不思議なんですが、自然と役に戻っていけたんですよね。4人でお芝居してすぐに『何食べ』のパズルが揃った感覚があったんです。内野さんと山本さんは、どちらかというと“動”で、西島さんは“静”のお芝居。今回、初めて西島さんと2人だけの芝居があり、互いに少し照れながら、また違った『何食べ』の現場を感じられました。それはお弁当を食べるシーンだったんですけど、本番で『航は自分で割り箸を割らないよな』とふと思い、『割って!』と言ったり。山本さんとのシーンは、同じということがないんですよ。朝から晩まで体力も使って芝居するので、運動しているみたいで。最後はおかしなテンションになりながら掛け合っていました(笑)。以前は、内野さん含め3人についていくのに一生懸命でしたが、今回はディスカッションで提案をさせてもらい、先輩方が受け入れてもくれ、より絆が深まりました」

メインキャラクターの4人が同性愛者という設定の本作。season1が放送されてからの約5年で、日本でもセクシュアルマイノリティへの理解は深まりつつあるけれど…。

「海外在住の知人からは、日本はまだ遅れているとも聞きます。わざわざLGBTQ+の話題をしなくてもいいところまで、認識が進めばいいと思いつつ、難しい問題ですよね…。『何食べ』は、性別に関係なく、人間同士の深い愛情を優しく描いていて、視野が広がるドラマ。そのシリーズが、これだけ愛され続けているということは、多様性に関心を持って応援していただけているんじゃないかと思います」

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『きのう何食べた? season2』 シロさんとケンジの食卓を通して、リアルな日常や心情を描いた人気シリーズ。2019年にseason1が放送され、’21年に映画化。原作は、よしながふみによる大ヒット漫画。テレビ東京系にて毎週金曜24:12~放送中。©「きのう何食べた? season2」製作委員会 ©よしながふみ/講談社

いそむら・はやと 1992年9月11日生まれ、静岡県出身。2017年、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』で話題に。映画『月』が10月13日、『正欲』が11月10日にそれぞれ公開。来年には主演映画『若き見知らぬ者たち』が公開予定。

ジャケット¥97,900 Tシャツ¥27,500 パンツ¥47,300 シューズ¥101,200(以上TOGA VIRILIS/TOGA原宿店 TEL:03・6419・8136)

※『anan』2023年10月18日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・笠井時夢 ヘア&メイク・髙田将樹 インタビュー、文・小泉咲子

(by anan編集部)

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