人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。名曲「ロンリー・チャップリン」で知られる歌手の鈴木聖美さんをお迎えしての第2回目は、34歳でデビューしたときのお話です。
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離婚したことがきっかけで、音楽の道へ。

初めてバンドで歌い始めたのが20歳。でもメンバーに「聖美ちゃんは芸能界は向いてなさそう」と言われたこともあり、プロになりたい思いはまったくありませんでした。なので、スカウトをきっかけにスパッとバンドをやめて、花嫁修業を経て当時付き合っていた人と結婚。しかし、29歳のときに離婚することに…。実家に戻りましたが、私が子どもを2人育てていかなきゃいけないわけです。子どものためならどんな仕事でも、と思っていたところに、先にデビューしていた弟から連絡があり、「おねーちゃん、働くなら歌うっていうのはどう?」と。それがきっかけで、本格的に歌手の道を歩み始めることになりました。だから、ミュージシャンを目指して、とか夢が叶って、とかでは全然ない。私は子どもを育てるために歌ったんですよね。今思うと、離婚していなかったら、子どもがいなかったらたぶん音楽をやってはいなかったと思います。人生って不思議ですよね。

昭和時代、34歳の女性は「もう無理」と言われていた…。

1982年、弟のバンド・シャネルズのゲストのような形で一枚レコードを出し、改めて’87年に、『シンデレラ・リバティ』という曲で、今度は“鈴木聖美 with Rats&Star”と、弟のバンドを従えて(笑)、自分の名前でレコードを出しました。そのときの私は34歳。当時の34歳って、今と違って完全におばさん扱い。音楽業界の人が「もう34歳、しかも離婚していて子どももいる。無理でしょ」と言うのが耳に入り、正直「この野郎…」と思ったものです(笑)。34歳でおばさんと言われることも理解ができなかったし、音楽をやるのに年齢は関係ないでしょ? 私はアイドルでデビューするわけではないし、歌手になったわけだから。デビューシングルが出たとき娘は小学校1年生で、近所のレコードショップで私のレコードを見つけ大声を上げて喜んだそう。そういうのを聞くと、雑音なんかどうでもよくなるし、子どものためにもっと頑張ろうって思うものですよ。

すずき・きよみ ミュージシャン。1952年生まれ、東京都出身。弟は歌手の鈴木雅之氏。’87年、鈴木聖美 with Rats&Starとしてデビュー。35周年記念ベストアルバム『I've Got Soul』(ソニー・ミュージック)が好評発売中。

※『anan』2023年8月16日‐23日合併号より。写真・中島慶子 ヘア&メイク・チチイカツキ(beausic Inc.)

(by anan編集部)

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