真っすぐな眼差しが印象的な當真あみさんは、沖縄県出身の16歳。カルピスウォーターのCMなどで見せた透明感溢れるキャラクターが話題を呼び、一躍注目の存在に。現在は沖縄を離れ、本格的に俳優としての活動を開始している。
「東京で暮らし始めて、沖縄にないものがたくさんあることに驚きました。建物の高さや人の数が全然違うし、お洋服もすごく種類があるからいろいろ見たりするのも楽しい。なので、今のところホームシックにはなっていないです」
基本的にポジティブで、落ち込んだりすることも少ないという。
「嫌なことがあっても、寝たら忘れちゃいます(笑)。お母さんや沖縄の友達に電話をすることも回復法のひとつ。相談するというより、話しているうちにだんだん元気になっていく感じですね」
芸能界入りのきっかけは、地元でのスカウト。仕事を始めるまでは理学療法士を目指していたといい、スクリーンの向こう側に行くことは想像もしていなかったそう。
「全てが初めてで、知らないことばかり。たくさんのスタッフの方がいて一つの作品ができていることも、このお仕事をするようになって知りました。俳優さんたちがその日の夜ごはんの話をしているのを聞いて、“普通の会話もするんだ!”という発見もあったりして(笑)、毎日がすごく楽しいです」
現在公開中の映画『かがみの孤城』では、声優に初挑戦。主人公・こころを熱演している。
「昔からアニメが大好きなので、アフレコの時に制作途中の映像を見ることができて幸せでした(笑)。ただ、実写の作品と違って声だけで表現しないといけないからすごく難しくて…。今までは意識したことがなかった息の使い方を考えるようになったので、実写のお芝居にも取り入れてみたいです」
勉強熱心で意欲的な當真さん。休みの日は、演技を学ぶために映画を観に行くことが多いのだとか。
「大きいスクリーンや立体的な音で楽しみたいから、映画館で観るのが好きなんです。最近は『母性』という映画を観て、戸田恵梨香さんが演じられていた役柄が深く印象に残りました。私自身は今まで自分と共通点のある役を頂くことが多かったので、自分にはない要素を演じられるようになることが今後の目標。ミステリアスな役や、ハジけた明るい役にも挑戦してみたいなって思っています」
とうま・あみ 2006年11月2日生まれ、沖縄県出身。’21年にCMデビューし、俳優として活動中。公開中の映画『かがみの孤城』では、鏡の中にある城に招かれた引っ込み思案な中学生・こころ役で声優に初挑戦。
※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・大村淳子 ヘア&メイク・SAKURA(まきうらオフィス) 取材、文・真島絵麻里
(by anan編集部)