岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「スタッフをねぎらいたい」です。
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最近、なにをしても疲れが取れません。よくよく考えれば僕は実年齢こそ32歳ですが体幹年齢は54歳です。2時間のライブを一人きりでこなすと、とにかくしんどいのです。好きなことをやっていてしんどいとは何ごとか、と思われるかもしれませんが疲れるものは疲れます。寝てもなかなか疲れが取れません。

しかし、はたと気づいたのは、僕より周りのスタッフのほうがしんどいのではないか? ということ。先日の横浜アリーナのライブでは、マネージャーの松下はその日の歩行距離が10kmもあったそうです。入り口までゲストを迎えに行ったり僕の楽屋へ用事をしに来たりと、朝から終演まで、なんなら終演後もずーっと走りっぱなし。どう考えても、ステージの端から端まで走るのは無理だからとママチャリを用意してもらった僕よりも重労働です。そのほかにも誰よりも先に会場に入って準備している舞台監督をはじめとしたスタッフのみなさん、ライブの写真を撮影してくださるライブカメラマンさんは重い機材を抱えて会場中を走り回ってくれるし、ライブが終わってからも撤収作業をするために何百人というアルバイトさんも待ってくれている。そういうことをあらためて考えると、僕のやりたいことを実現するために多くの方々にご協力をいただいていて、本当にスタッフのみなさんをねぎらいたい気持ちになります。

では、どうやってねぎらえばいいかなと考えると、おいしいものを差し入れるとか豪勢な打ち上げを企画するなど、なにかをしてあげるのもいいですが、もっといいことは、シンプルでスムーズでコンパクトなライブをすることなのではないかと思い至りました。まず、ライブ用の楽曲を即座にあげる。そうすることでライブ映像を作ってくれているVJチームはとても助かるはずです。いつもぎりぎりまで粘って楽曲制作をしているので、そのしわ寄せで映像制作はいつもライブ当日ぎりぎりまで作業をしてくれています。僕が曲を早くあげれば早く作業を進めることができるはずです。また、ライブ当日も無駄なMCなどはしない。決まっている通りにきちんとライブを進めて、素早く撤収できるように配慮する。それが今のミュージシャンにできることなのではないかと思いました。働き方改革が叫ばれている昨今、ミュージシャンばかりがいちばん偉くて甘やかされる時代は終わりです。もっとスタッフをいたわりたいです!

おかざきたいいく 岡崎体育ワンマンライブ「実写版 クッキングばぁば」を、3/4愛知公演を皮切りに5都市で6公演開催。TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演中。

※『anan』2022年2月9日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND) 文・梅原加奈

(by anan編集部)

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⼤切な役割や期待を背負いやすい⽇ですが、勢いで進まず、少し慎重すぎるくらい丁寧に準備をするのが成功の鍵。基盤をしっかり固めることで、周りからの信頼もぐっと⾼まります。もし⼈間関係で少し疲れを感じても、⽬標が明確ならへこたれないはず。誠実な歩み寄りを続けていけば、⾃然と⼼強い味⽅が現れ、前途が開けます。

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