米国株のインデックス・ファンド一択でOK。
芸人で、IT企業の取締役でもあるジェイソンさん。投資信託を始めて約13年で、早期リタイアができるほどの経済的自立を意味する最近話題のFIREを達成!
「やっていたことはすごくシンプル。米国株式全体をカバーする投資信託を、長期、分散、積立投資していただけ。FIREを目指していたわけではないけど、結果的に5人家族が一生安心して暮らせるだけのお金が増えました」
具体的にどんな商品かというと、
「米国株のインデックス・ファンド一択です。これは米国株式市場の値動きに連動した投資成果を目指す投資信託のことで、僕がこのファンドを選んでいるのは、アメリカの経済に将来性を感じているからこそ。リーマンショックやコロナショックなど、大暴落することがあっても回復してきた歴史がある。上下はしますが、下がった時に“狼狽売り”せず長期で運用すれば、怖がらなくていいとわかるはず。僕は米ドルで投資をしているけど、初心者には日本で買いやすく、僕が投資している銘柄とほぼ同じ『楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)』をおすすめします」
ほかにも「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」がVTIにあたり、どちらもつみたてNISAで取り扱いあり。
「信託報酬など、手数料が高すぎないか必ずチェックしよう」
ジェイソンさん流、投資信託のファイナルアンサー!
米国株×インデックス・ファンド×長期運用
インデックス・ファンドとは?
株価指数などの指標と連動した運用を目指す投資信託。
「インデックス・ファンドは、日経平均やNYダウなど、基準になる市場と同じような値動きを目指して運用されます。銘柄調査や分析に手間がかからないから、手数料が安く、効率的に市場平均のリターンが取りやすい。もう一つ、ハイリターンの期待があるアクティブ・ファンドもあるけど、成果にバラつきがあり、手数料が高めなのが難点」
インデックス・ファンド
日経平均株価やTOPIXなど特定の指数と同じ動きをする受動的運用
アクティブ・ファンド
ファンドマネージャーなどのプロが銘柄を選別し、指数以上のリターンを目指す積極的運用
米国株に投資するには?
VTIという米国株式全体に投資できる投資信託がおすすめ。
「VTIは、アップルやマイクロソフトなどアメリカの超優良トップ企業から中小企業まで、全米の投資市場に上場している4000社以上の銘柄を網羅。ポイントは中小企業も含まれているところ。アメリカには、小さな企業が大きなバックアップを受けて成長するケースが多々あり、つまりVTIの指数も飛躍的に上がる可能性があるからです」
◎日本人向けVTI
※つみたてNISAで取り扱いあり
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
信託報酬:0.162%/年
取り扱い金融機関:楽天証券、SBI証券、マネックス証券など
『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』
信託報酬:0.0938%/年
取り扱い金融機関:SBI証券
厚切りジェイソンさん 1986年、アメリカ・ミシガン州出身。芸人。「Why Japanese people!?」から始まるネタでブレイク。NHK『えいごであそぼ with Orton』に出演中。著書『ジェイソン流お金の増やし方』(ぴあ)がヒット。
※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・土佐麻理子 取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)