決してひとりでは読まないでください…秋の名作ホラー映画大博覧会
恐ろしい都市伝説には、ご注意を…!
『キャンディマン』
“鏡に向かって「キャンディマン」と5回唱えると、右手が鋭利なフックの殺人鬼が蜂の大群を従えて現れ体を切り裂かれる”。そんな都市伝説が語り継がれるシカゴの「カブリーニ=グリーン」地区に、キャンディマンの謎を探求するためにやってきたアーティストのアンソニー。都市伝説に隠された悲惨な物語を聞き、恐ろしい扉を開けてしまう。製作・脚本は、『ゲット・アウト』でデビューしたジョーダン・ピール。1992年製作のバーナード・ローズ監督の同名映画がベース。10月15日(金)全国公開。PG12指定。©2020 Universal Pictures and MGM Pictures. All Rights Reserved. CANDYMAN TM MGM. ALL RIGHTS RESERVED.
あのブギーマンが帰ってきました~!
『ハロウィン KILLS』
1978年にジョン・カーペンターの手により誕生し、全世界で250億円を超える大ヒットを記録した『ハロウィン』の新章が登場。2018年公開の前作で、主人公たちの手により炎とともに葬られたと思っていたブギーマンが、なんと、生還! ハドンフィールドの街をさらなる恐怖に陥れようとする。ジョン・カーペンターは今作では製作総指揮と音楽を担当。監督は前作と同様にデヴィッド・ゴードン・グリーンが務める。10月29日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイントほか全国公開。R15+指定。©2020 UNIVERSAL STUDIOS
殺人犯は、人か悪魔か!? 衝撃の実話です
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』
2013年に公開された『死霊館』が大ヒットし、ユニバース作品の『アナベル 死霊館の人形』をはじめ、これまでに6作品が作られた人気シリーズの最新作。家主を22度刺して殺害した青年は、悪魔に取り憑かれていたことを理由に無罪を主張。心霊研究家のウォーレン夫妻は、目に見えない存在を証明するために立ち上がるも、邪悪な〈何か〉に追い詰められて…。シリーズの生みの親であるジェームズ・ワンが製作、ビリー・アイリッシュのMVで知られるマイケル・チャベスが監督を務める。全国公開中。R15+指定。©2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
完全なる新章がスタート。警察官がターゲットに
『スパイラル:ソウ オールリセット』
誕生から17年が経つ、スリラー映画『ソウ』シリーズ。その過去8作品をアップデートかつリセットした、全く新しい作品がお目見え。監督を務めるのは、『ソウ2』からおなじみのダーレン・リン・バウズマン。今作では、ジグソウを凌駕する猟奇的なサイコキラーが、警察官を相手に凄惨で過激なゲームを仕掛け、捜査に当たるジーク(クリス・ロック)を追い詰めていく。ジークの父であり伝説的な刑事を演じるのは、シリーズのファンを公言しているサミュエル・L・ジャクソン。公開中。R15+指定。(R), TM & ©2021 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.
森の中で目撃する、黒い人影に震えます
『クライモリ』
キャンプを楽しむために自然歩道にやってきたジェン(シャルロッテ・ベガ)と5人の友人は、好奇心からコースを外れたことで、森の中に迷い込んでしまう。そこには、マウンテンマンと呼ばれる不気味な存在が仕掛けた恐ろしい罠がたくさんあり、命を狙われることに。2003年に公開された同名作が、『バイオハザード』の製作陣を迎えて映画化。オリジナル版の脚本を手がけたアラン・B・マッケルロイの参加も話題となっている。10月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。R15指定。©2020 Constantin Film Produktion GmbH
夢と恐怖が呼応するタイムリープサイコホラー
『ラストナイト・イン・ソーホー』
『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ベイビー・ドライバー』で熱い支持を得るエドガー・ライト監督の4年ぶりの新作。ファッションデザイナーを夢見てロンドンのソーホーにある専門学校に入学するも、周りに馴染めないエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)。夢の中でたどり着いた'60年代のソーホーで出会ったサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)に魅了され奇妙なタイムリープを繰り返すうち、次第に心身ともに彼女とシンクロしていく。12月、TOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイントほか全国公開。R15+指定。©2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED
ファン待望のジェームズ・ワン監督ホラー作品
『マリグナント 狂暴な悪夢』
マディソン(アナベル・ウォーリス)は、予測不能な素早い動きと超人的能力を持った殺人犯による犯行を目撃する悪夢に悩まされるが、それが次第に現実のものとなっていく。事件を疑似体験するうち、自身の過去に導かれ、狂暴な悪夢の正体が明らかになる。『ワイルド・スピード SKY MISSION』や『アクアマン』で知られるジェームズ・ワン監督が、自ら書き下ろした今作。『死霊館』などを手がけた彼の久しぶりとなるホラー作品に喜ぶファンが続出! 11月12日(金)全国公開。R18+指定。©2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
お年寄りは大切にしましょう
『アミューズメント・パーク』
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』で知られる、故ジョージ・A・ロメロ監督が1973年に手がけ、2017年に発見された未発表映画。年齢差別や高齢者虐待の啓蒙にと教会から製作を依頼されるも、高齢者の悲惨な現実が映し出されすぎてお蔵入りに。妻のスザンヌ曰く、「恐ろしい物語ですが、伝統的な意味でのホラー映画ではありません。ジョージの感性が入っていて、映画そのものではなく、題材が恐ろしいのです」。監督の批判精神を感じて。10月15日(金)よりシネマカリテほか全国順次公開。©2020 George A. Romero Foundation, All Rights Reserved.
※『anan』2021年10月20日号より。取材、文・重信 綾
(by anan編集部)