お悩み1 ハナレ乳
肋間筋や前鋸筋(ぜんきょきん)といった、胸を支える筋肉の凝りによって起こりやすいため、凝り固まった筋肉をほぐしてあげるのが肝心。
1. 腕を外側に開いてワキほぐし
肩甲骨を寄せるように腕を外側に軽く開く。親指とその他の指で腋窩リンパ節を挟んでほぐす。
2. 手根で前鋸筋を寄せ、内回りにマッサージ
手のひらのつけ根で胸の外側を挟み、凝り固まると胸を横に引っ張ってしまう前鋸筋をほぐすように、マッサージ。
3. 背中からバストトップに向かって流す
背中の脂肪を胸に移動させるように、背中側からほぐした前鋸筋を通ってバストトップに向かって動かす。
お悩み2 そげ乳・タレ乳
実は、猫背の人に多いお悩み。大胸筋の後ろにある小胸筋や背中にある僧帽筋をほぐして、まずは姿勢のクセから改善するのが手。
1. 耳下から鎖骨に向かって流す
手をチョキにして耳の下に当てる。人差し指と中指で首筋の胸鎖乳突筋を挟み、鎖骨に向かってリンパを流す。
2. 肩甲骨からデコルテに向かって流す
肩甲骨辺りに手を伸ばし、鎖骨の下に向かって流す。手が肩甲骨に届きにくければ、反対の手でひじを押してあげると◎。
3. 小胸筋をもみほぐす
小胸筋が縮こまってしまうと、鎖骨や肩も内側に引っ張られタレ乳が加速するので、手根でしっかりもみほぐす。
お胸の左右差
体の歪みはもちろん、いつも同じ方を下にして寝ていたり、利き腕の筋肉ばかり使っていることなども左右差の原因に。
バストが小さい方の肩甲骨~肩~首をもみほぐす
指の先で圧をかけて、バストが小さい方の肩甲骨~肩~首まわりの凝りをぎゅっぎゅっともみほぐしていく。
【左右差のある人は、ここにも気をつけて!】
基本のマッサージの割合を調整する
血流のバランスを考え、小さい方と大きい方の回数を6:4を目安に行う。
ブラを大きい方のサイズに合わせる
小さい方に合わせると胸がつぶれてしまうため、大きい方に合わせてパッドなどで調整を。
日常のクセを直す
右側でカバンを持ちがちな人は左でも持つようにするなど、左右が均等になるように工夫。
※基本のマッサージ
1. 鎖骨のリンパを流す
片手を軽くパーに開いて人差し指と中指で鎖骨を挟み、内側から外側に向かって動かしてリンパを流す。
2. ひじ下からワキに向けて流す
二の腕の脂肪をバストに持ってくるようなイメージで、ひじ下からワキの下の腋窩(えきか)リンパ節に向かって手を滑らせる。
3. 肩甲骨からワキへ流す
片腕を上げ、反対の手を横から肩甲骨の辺りに伸ばして、ワキの下を通って胸に向かって流す。さらに背中側から流しても◎。
4. 胸を包むように下からマッサージ
胸の下の脇腹辺りからワキを通り、円を描くようにデコルテ側に。手が離れないうちに、もう片方の手で胸の下から内側を通りデコルテ側にマッサージする。
5. お腹から両手で胸に向かって流す
お腹のお肉も胸に集合させるようなイメージで、肋骨の下辺りからバストの中心を通り、ワキ下に向かって左右同時に流す。
6. 腋窩リンパ節をほぐす
老廃物が溜まりやすいワキの下の腋窩リンパ節をもむ。親指とその他4本の指でワキと胸の間の部分をつまみ、もみほぐす。
さくまみおさん ボディメイクインストラクター、リンパケアセラピストの資格を持ち、YouTubeチャンネル「さくまみおの美ボディ研究部」が大人気。著書に『胸は大きく、体は細く! グラマラスレンダー習慣』(KADOKAWA)がある。
レギンス¥6,820(テン/AMATERAS https://amateras-japan.com/) ブラトップはスタイリスト私物
※『anan』2021年9月29日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・nagisa(W) 取材、文・瀬尾麻美
(by anan編集部)