シャワーで効率的に温めるコツをマスター。
湯船に浸かる時間がとれないシャワー派の人は、効率的な浴び方を見直して。
「15分ほど熱めのお湯で全身まんべんなく温めるのがポイント。シャワーの水圧によるマッサージ効果も。入浴後は温めた体を冷やさないようにしましょう」(脳腸セラピスト・桜華純子さん)
「お風呂の照明を消して脱衣所の光だけでシャワーすれば、眠りを促すメラトニンの分泌が促されるため、おやすみモードに入りやすくなります」(眠りとお風呂の専門家・小林麻利子さん)
よく眠るための、シャワー派の過ごし方
POINT1:40~42°Cのシャワーを10~15分浴びる。
「最初は42°Cの高めの湯温にし、全身が温まってきたら40°Cに下げてOK。頭や体を洗う時間を含め、水圧を体に当てている時間がトータルで15分が理想的。最後は30°Cくらいのぬるい湯を浴びると代謝がアップ」(桜華さん)
POINT2:頭頂部から足裏までまんべんなく浴びる。
「お腹やお尻、足先など全パーツにシャワーをしっかり当てることを意識して、体を温めましょう。シャワーの水圧によるツボ押し効果も得られます。洗髪時は、頭皮を丁寧にもむとコリがほぐれて、いい眠りの導入に」(桜華さん)
POINT3:足湯をしながらシャンプーする。
シャワーでは体内まで温めにくいが、足湯をプラスすると効率的に全身を温めることができる。「一般的な湯桶よりも深い足桶を用意し、足湯しながらシャンプーするのがおすすめ。これだけで全身の血流がよくなります」(小林さん)
POINT4:鼻歌を歌いながらシャワーを浴びる。
30秒くらいと短時間でいいので、あえて意識して鼻歌を歌うのがおすすめ。「鼻歌って気分がいいときに出るので、精神がリラックスするし、横隔膜の運動になって血流がアップします。幸せな気持ちは眠りに有効です」(桜華さん)
桜華純子さん 脳腸セラピスト、マインドフルネスカウンセラー、女性のためのトータルサロン『サロン・ド・エンジェル・エンジェル』主宰。1万人以上の心と体のケアを行う。著書に『幸せになりたかったら、腸を整えなさい』(フォレスト出版)。
小林麻利子さん 眠りとお風呂の専門家、SleepLIVE株式会社代表取締役、公認心理師、温泉入浴指導員。科学的根拠のある研究やデータから睡眠に悩みを抱える人へ実践的な指導をしている。『入浴の質が睡眠を決める』(カンゼン)など著書多数。
※『anan』2021年9月8日号より。イラスト・ユリコフ・カワヒロ 取材、文・岡井美絹子
(by anan編集部)