座りっぱなしで“残念なお尻”に…セルフ「おしりほぐし」を習慣化!

2021.6.26
家にいる時間が増えて、座りっぱなしになっている現代人のお尻は、知らない間に凝り固まりがち。セルフでできる「おしりほぐし」を習得して、コリを寄せ付けない柔らかヒップに近づきましょう!

触れば触るほど、お尻は応えてくれる。

「お尻は体の後ろ側にあり、自分で見ることが少ないため、ついケアを怠りがちな人も多いのではないでしょうか? でも実は、お尻には大きな筋肉があり、血管や神経などが集まっている大切な場所。“お尻さえほぐせば全身が整う”と言っても過言ではありません」 

そう話すのは、これまでに2万人以上もの女性のお尻をケアしてきた“お尻先生”こと鍼灸師の田口咲さん。多くの女性のお尻は、筋肉が凝って硬くなっている“残念なお尻”なんだとか。

「特に運動不足だったり、デスクワークで長時間座っていることが多い人ほど、お尻のトラブルを抱えやすいんです」

硬くなったお尻をほぐして美尻に近づくには、筋肉が重なり合う“ミルフィーユポイント”という部分にアプローチするのが効果的。

「難易度の高いエクササイズは必要なく、気づいた時に刺激してあげるだけでOK。触れば触るほど、お尻は応えてくれます。日常生活の中でもこまめに触れるなど、普段からお尻を意識するクセをつけることを心がけてください」

ミルフィーユポイントほぐし

はじめに、ミルフィーユポイントを探しましょう!

【ミルフィーユポイントはここ】

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お尻全体を包み込む大臀筋や上部の中臀筋、深部にある小臀筋など、さまざまな筋肉が重なり合うポイント。お尻上部のやや外側にある。

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1.直立の状態になり、足先を外側に開く。腰の骨の少し上に、左右の手を当てる。

Exercise

2.左右の手の親指を、中央に向かってまっすぐスライドさせる。
3.親指以外の指を斜め45度に下ろす。4本の指で押すと痛い部分がミルフィーユポイント!

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【NG】
ミルフィーユポイントは、お尻の左右それぞれの上部のやや外側にある部分。写真のように、4 本の指を下ろしすぎないこと。

たった3分で美尻スイッチをONに! 基本のミルフィーユポイントほぐし(左右各5回)

自分のミルフィーユポイントがわかったら、基本ケアを実践。硬くなったお尻の筋肉を一気に緩めることで、血液やリンパの流れを促進。ヒップアップするだけでなく、脚の筋肉バランスが整って美脚に。

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1.両足を右側に出して横座りする。
床に正座した状態から、両足を右側に出して横座りする。肩の力は抜いてリラックス。

2.上体を左側に傾け、左ひじ下と右手で体を支える。
左のひじ下を床につけ、右手は軽く床に置いて体を支える。この時、大転子(股関節外側の張り出した部分)が床に当たって痛む人は、タオルを敷いて行っても◎。

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3.ミルフィーユポイントがほぐれるよう、両ひざを上下に動かす。
両ひざを軽く曲げたまま、ひざを立てたり倒したりして脚を揺らす。「ひざを立てる→倒す」動作を1セットとして、5 回繰り返す。左右を入れ替えて、反対側も同様に。

ブラトップ¥8,250 レギンス¥9,900(共にナージー/ジュンカスタマーセンター TEL:0120・298・133)

田口 咲さん 鍼灸師、「鍼美salonゑまひ~EMAI~」代表。通称、お尻先生。マシンや手技、鍼灸などを交えた独自のお尻ケアを実践。近著に『全身きれいになりたければ、お尻だけほぐせばいい!』(講談社)。

※『anan』2021年6月30日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・宗馬さよ(NMT inc.) 取材、文・瀬尾麻美

(by anan編集部)