圧巻のカリスマ性! 「英国王室」肖像画展にウィリアム王子一家の写真も

ライフスタイル
2020.10.08
15世紀に始まるテューダー朝から現在のウィンザー朝まで、英国に君臨した国王と女王陛下の肖像画がこの秋「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展」として、海を渡ってやってくる。そのカリスマ性ときたら圧巻だ。

世界で一番注目を集める一族、英国のロイヤルファミリー。そのファッションや一挙一動がマスコミを賑わせているけれど、現役の彼ら以上に世を騒がせ、時に栄光、時に血と屈辱にまみれた、ドラマティックな一生を歩んだのがそのご先祖たち。

6人の妻をめとり、そのうち2人を処刑したヘンリー8世、絶対王政のもと大英帝国の礎を築いたエリザベス1世など、世界史の教科書に登場する絶対君主もいれば、断頭台の露と消えた悲劇の王様、かたや美食家で知られ、紅茶を広めたとされる女王様の姿も。豪奢な衣装の奥に垣間見える、人間性も気になるところ。

歴史は下り、ロイヤルウェディングフィーバーを巻き起こしたダイアナ妃、現王室の顔、ウィリアム王子とキャサリン妃の家族写真まで見どころ満載。フィクションより波瀾万丈な英国王室の物語、それを肖像画で見る面白さは極めつきだ。

英国史上、最強の王ヘンリー8世。その妻と娘の運命は?

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(1)ヘンリー8世 King Henry VIII after Hans Holbein the Younger, probably 17th century(1536)©National Portrait Gallery

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(2)アン・ブーリン Anne Boleyn by Unknown English artist,late 16thcentury(ca. 1533-1536)©National Portrait Gallery

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(3)エリザベス1世 Queen Elizabeth I by Unknown English artist(ca.1588)©National Portrait Gallery

(1)、(2)、(3)シェイクスピアの戯曲にもなったヘンリー8世は2人目の妻アン・ブーリンを姦淫などの罪で斬首刑に。二人の間の娘は、生涯独身を貫き“ヴァージンクイーン”と呼ばれたエリザベス1世。その治世に英国は繁栄し「女王は英国と結婚した」と讃えられた。

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(4)ヴィクトリア女王 Queen Victoria by Bertha Muller, after Heinrichvon Angeli,1900(1899)©National Portrait Gallery 娘を他国に多く嫁がせたことから“ヨーロッパの祖母”と呼ばれるヴィクトリア女王。63年にわたって君臨した老女王の姿にはどこか哀愁が。

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(5)エリザベス2世 Queen Elizabeth II by Dorothy Wilding, hand-coloured by Beatrice Johnson(1952)©William Hustler and Georgina Hustler/National Portrait Gallery 歴代最長の在位を更新中のエリザベス2世。代々女王陛下の存在感が大きいのも、英王室の人気の理由かもしれない。

「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展」 上野の森美術館 東京都台東区上野公園1-2 10月10日(土)~2021年1月11日(月)10時~17時(金曜は~20時。入場は閉館の30分前まで) 会期中無休 一般1800円(土・日・祝日は2000円)ほか ※日時指定制。チケットの詳細はウェブサイトをチェック。https://www.kingandqueen.jp TEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)

※『anan』2020年10月14日号より。文・松本あかね

(by anan編集部)

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