憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「鼻づまり」です。
24

風邪でもないのに、鼻が詰まってすっきりしない。息苦しいし、気になるものですよね。夏の終わりから秋口は、こうした悩みが増える時期です。

鼻づまりの主な原因は「痰湿(たんしつ)」。これまでも何度か出てきましたが、痰湿は体内に溜まった過剰な水分「水湿(すいしつ)」と不要物が結合して生まれる、どろどろとした物質です。過剰な水分や生もの、お酒の飲みすぎによって溜まった水湿が消化・吸収を司る「脾(ひ)」で痰湿に変わり、それがやがて肺へ。肺と鼻はつながっているので、鼻にも痰湿が溜まる、というのがそのしくみです。

痰湿を溜めないようにするには、原因となるものを摂りすぎないことに尽きます。先ほど挙げた水分やお酒、生もののほか、ヨーグルトなどの乳製品や、山芋、納豆、オクラなど、「陰(いん)」=潤いを補う力が強い食材はほどほどに。ヨーグルトやねばねば食材は健康にいいイメージがあるので好む人も多いのですが、鼻づまりが続くときは控えめにしたほうがいいでしょう。

冷えor熱のこもり。体質別の対策を。

そしてもうひとつチェックしてほしいのが、鼻水の色。中医学では、不調改善のためには体が「寒(かん)」「熱(ねつ)」のどちらに傾いているかを見極めることが大切とされていますが、鼻水をはじめ、たんや尿、おりものなど、体から出る分泌物の色はすべて、寒熱をはかる大きな手がかりになります。

鼻水の場合、無色で水っぽく、だらだらと出続けるものは「寒」の表れです。このタイプの人は冷えが強く、疲れやすい、元気がないなども特徴のひとつです。しょうがやしそなど体を温めてくれる食材を温かい料理で摂り、夜はできるだけ湯船に浸かるなどして、冷えを追い出しましょう。

黄色っぽく粘りけのある鼻水の場合は、体に熱がこもっている可能性が大。油や砂糖など、熱をこもらせる原因物質を摂りすぎているかもしれません。ラーメンやスナック菓子が好きな人は要注意。熱を冷まして痰湿を除く、「清熱化痰(せいねつかたん)」の働きのある、わかめなどの海藻類やこんにゃくを食事のなかで増やすといいでしょう。

不調の原因を取り除いて、偏った体を真ん中(中庸)に戻す食べ方を心がけるのが養生の基本です。健康なときは神経質になる必要はありませんが、少しでも体に揺らぎを感じたら、ぜひこのことを思い出してくださいね。

さくらい・だいすけ 漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。https://yurukampo.jp/

※『anan』2020年8月12日-19日合併号より。イラスト・原田桃子 文・新田草子

(by anan編集部)

Share

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line

Today's Koyomi

今日の暦
2026.3.
13
FRI
  • 六曜

    先勝

無⼼に取り組んできた結果が形になって表れる時です。必要以上に求めず、得られた成果を⼤切にしましょう。もし迷いがあるなら、思い切って選択肢を⼀つに絞り、余分なこだわりを⼿放してみて。的を絞ることで⼼が定まり、本当に必要な助けも届くようになります。今は、断捨離のような引き算の知恵が次の幸運を呼び込みます。

ビューティ

Recommend

こちらの記事もおすすめ

オダウエダ・植田紫帆「このまま雪山に行って、広瀬香美さんの曲のMVを撮りたい」| #美ジュ-1グランプリ
オダウエダ・植田紫帆「このまま雪山に行って、広瀬香美さんの曲のMVを撮りたい」| #美ジュ-1グランプリ
Beauty
モデル、俳優の中島侑香さんと新作コスメをお試し!
モデル、俳優の中島侑香さんと新作コスメをお試し!
Beauty
めぞん・原一刻「会うたびに可愛いと褒めてくれるばあちゃんに、誇れそうです」| #美ジュ-1グランプリ
めぞん・原一刻「会うたびに可愛いと褒めてくれるばあちゃんに、誇れそうです」| #美ジュ-1グランプリ
Beauty
エイジングケアの基本の一手を毎朝のルーティンに。“紫外線ケア”アイテム9選
エイジングケアの基本の一手を毎朝のルーティンに。“紫外線ケア”アイテム9選
Beauty

Movie

ムービー

Regulars

連載