下半身に溜まった老廃物は揉んで揉んで、押し流す。
ぷよぷよの太ももに、だらんとしたお尻。悩める下半身太りは、「脂肪が犯人と思われがちですが、実は代謝の副産物や余分な水分などが混じり合ってできる老廃物が主な原因です。本来ならリンパ液や血液とともに腎臓などに運ばれて排出されるものですが、重力の影響で、下半身にはこうした老廃物が溜まりやすいのです」
とは、ツボや反射区などを組み合わせた独自のメソッド「足健道(そくけんどう)」を考案した、田辺智美さん。蓄積してしまった老廃物を排出するには、手で物理的に揉み流すマッサージが何より効果的という。
「ポイントは、血管が集まっているふくらはぎをまず徹底して揉むこと。これだけで血液やリンパの流れが良くなり、代謝が上がって全身がすっきりしてきます」
そのうえで、脚やお尻の気になるパートを狙い撃ちで揉む。この手順を踏むことで、効率よく引き締められるのだそう。
「とくに老廃物がこびりつきやすい骨のキワはしっかりと。点状に丁寧に押し揉み、さらにクリームなどをつけて押し流します。不要物のないすっきりとした体だと筋トレの効果も出やすい。きれいな筋肉をつけるための準備としても、マッサージはおすすめですよ」
足裏の「通り道」をあけて、排出力をアップ。
老廃物の排出に重要なのが、腎臓と輸尿管、膀胱。最初に、その3つの反射区が集まっている足裏をしっかりと刺激しておく。「老廃物の通り道を開放するイメージで。循環がスムーズになって尿の量が一気に増え、老廃物が出ていくのが実感できるはずです」
1.足裏のへこみを3秒プッシュ。
足裏の一番へこんでいるところが腎臓の反射区。ここに人さし指の第二関節を、痛いけれど気持ちいいくらいの力で3秒、じっくりと押しあてる。
2.土踏まずに沿って押し流す。
そのまま土踏まずの縁にある輸尿管の反射区に沿って、膀胱の反射区があるかかとの手前まで指を滑らせたら、1 と同じように一定の圧で3秒押す。1、2を3回繰り返す。
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3.内くるぶしの下をこする。
内くるぶしの下に親指を押しあて、アキレス腱に向かって滑らせる。尿道の反射区に当たる場所なので、老廃物を流すイメージで刺激する。2~3回繰り返す。
田辺智美さん 「足健道 さと足ツボ療術院」院長。ツボやリフレクソロジー、筋肉マッサージを融合させた「足健道」を考案し、2万人以上の不調を緩和。著書に『もむだけ美脚ダイエット』(産業編集センター)ほか。
※『anan』2020年6月24日号より。イラスト・サヲリブラウン 取材、文・新田草子
(by anan編集部)