何歳からでもやわらかいカラダになれる!
カラダのやわらかさは、生来の体質や子どもの頃からの積み重ねによるものだと思っている人もいるかもしれないが、実は違うよう。
「子どもの頃は誰でもカラダがやわらかいですし、大人になってからでもカラダはやわらかくなります。では、なぜカタくなるのかというと、それは単にストレッチが不足しているため。ストレッチを日々の習慣にしていないと、若い人でもカタくなってしまうのです。また、『自分はカタい』という思い込みもブレーキとなる要因。『絶対にできる』と強く信じてストレッチをすることが大切です」
こう話すのは、“柔軟王子”の愛称で知られる柔軟美トレーナーの村山巧さん。フィギュアスケーターに憧れ、ストレッチに熱中し始めたのは27歳のとき。やわらかくなるためのさまざまなメソッドを試し、ベストかつ速効性の高い独自のストレッチを考案した。
「それが『筋膜アプローチ』と『脳科学アプローチ』を組み合わせた『トップギアストレッチ』です。カラダをやわらかくするには時間がかかるというイメージがあるかもしれませんが、この方法ならやったそばから効果が実感できるはず。もちろんその柔軟さを持続させ、グンとやわらかくなるためには、できれば毎日続けることが必要です。毎回得られる達成感の大きさが継続のモチベーションとなり、1か月後には180度開脚ができる人もいるほどです」
憧れのポーズができるようになるのは嬉しいし、カラダがやわらかくなることで日常生活がラクになるなど副産物的なメリットも。おうち時間にコツコツ実践しよう。
柔軟王子式、やわらかいカラダづくりの秘訣
村山さんが考案した「トップギアストレッチ」のキモを解説。その明快な理論は聞けば納得。短時間で達成でき、カラダに嬉しいオマケもあるとなれば、トライしたくなること間違いなし。
1、2つのアプローチで誰でもやわらかくなれる「トップギアストレッチ」
筋膜とは全身を覆うボディスーツのようなもの。それを「筋膜アプローチ」でやや強めに押し伸ばすことで筋膜の歪みが解消し、筋肉や関節が正しく動かせるようになる。そのうえで行うのが、PNFというリハビリの理論を応用した「脳科学アプローチ」。筋肉を強く収縮させて、その後に脱力することで、脳神経と神経筋の結びつきが活性化。筋肉や関節が本来持つ可動域を目覚めさせることができる。つまり、筋膜をゆるめた後に可動域をグッと広げる。この2つの組み合わせだから効果抜群。
2、とにかく速効! 5分で効果が実感できる。
トップギアストレッチの中でもポイントとなるのが筋膜アプローチ。筋膜をしっかりゆるめることで、その後の脳科学アプローチの効果を最大限に引き出せるようになり、ものの5分ほど行っただけで、それまでの自分とは違うやわらかさを実感できるはず。
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3、やわらかくなると、カラダに嬉しいことも。
憧れのやわらかさを手に入れるためのストレッチ法だけど、やわらかくなると、実はカラダにいいことが多数。とにかくカラダが動かしやすくなるので、階段の上り下りなど日常生活が軽やかに。運動量アップに加え、筋膜をしっかりほぐすことにより、代謝の促進も期待できる。ただ、毎日やらないと元のカタさに戻ってしまうので、無理なく継続することが大切。
村山 巧さん 柔軟美トレーナー。延べ2万人以上を柔軟なカラダに。著書『自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ』(かんき出版)が大ヒット。
『カラダを柔らかくしてあらゆる悩みを解決!超速効ストレッチ』(小社刊)。肩こりや腰痛などカラダの悩み別ストレッチが満載。
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※『anan』2020年5月13日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・莉帆 構成、文・保手濱奈美
(by anan編集部)