ハイスぺ彼氏と結婚間近の女友達にモヤモヤ…28歳女性の「NG思考と対処法」

文・安本由佳 — 2024.1.27
婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩みを毎週掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします! 今回は、ハイスペ彼氏と結婚目前の親友を素直に祝えない28歳女性のお悩み。

親友の結婚を素直に喜べません…

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『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。
みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです!

さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。

お悩み:10年来の付き合いで、学生の頃からお互いの恋愛もそれ以外もすべてシェアしてきた親友に彼氏ができました。相手はバツイチだそうですが、人柄も誠実そうだし高収入。結婚話も進んでいるようです。本当は心から喜ぶべき話なのですが、どうしてもモヤモヤしてしまう自分がいます…。
私にも恋人はいますがうまくいっていません。親友の彼と比べたらスペックも劣ります。

親友はこれまで良縁に恵まれず遊ばれるような恋愛ばかりしていたし、恋愛面では自分が勝っているのだと思っていました。自分の性格の悪さが嫌になります。どうすれば大切な友人に心から「おめでとう」と言えるでしょうか。モヤる心をどう処理すれば良いのかアドバイスが欲しいです。(28歳・会社員)

モヤモヤするのは友人のせい?

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「友人の幸せを素直に喜べない」

…頭では最低だとわかっていても、誰もが一度は経験したことのある感情だと思います。常に聖人君子ではいられませんし、妬ましい気持ち・悔しい気持ちを抱いてしまうこと自体は仕方のない話です。

ただ10年来の大切な親友のことを、「遊ばれるような恋愛ばかりだったのに」「恋愛面では自分の方が格上だったはずなのに」などと貶めずにいられない精神状態は…やはり健全とは言えませんね。醜い感情が膿となって流れ出てしまう前に、適切に処理する必要があります。

相談者さんは結局のところ、いったい何にモヤモヤしているのでしょうか。

親友に結婚前提のハイスペ彼氏ができたこと――ではないはずです。

幸せいっぱいの親友を目の当たりにしてはっきりと気付かされたのかもしれませんが、相談者さん自身が現状に満足できていない、幸せを感じられていないことがそもそもの発端ではないですか。

妬む気持ちの真ん中には「憧れ」がある

相談者さん自身が心から幸せを感じられていたら、親友の幸せを妬んだり貶めたりする思考にはなりません。彼氏のスペックを比較してどちらが上だ下だと張り合ったりもしません。

自分だけが幸せという状況は遠慮や配慮を強いられて居心地が悪いもの。周囲も幸せでいてくれたほうが気が楽ですから。

妬む気持ちの真ん中には、必ず憧れがあります。

相談者さんはまず、幸せを感じられていない自分を、満足できていない現状を真正面から受け入れてください。

うまくいっていない恋人にすがるのはやめて、自分にとって幸せとは何か、幸せを感じられるにはどうすればいいのかを真剣に考えてみてください。

その答えさえわかれば、あとは自身の幸せに向かって邁進するのみです。他人を貶めている暇などありません!

筆者紹介

安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営
慶應義塾大学法学部卒。2016年~2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。

不機嫌な婚活(講談社文庫)
恋と友情のあいだで(集英社)


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