「好きじゃない人に好かれて困る…」“無駄モテ”女性の特徴と「恋人ができる方法」

文・おおしまりえ — 2023.8.10
好きじゃない人からいつも好かれる。こんな経験に頭を悩ませている方はいませんか。それは漠然とした問題なのではなく、女性側の無自覚な振る舞いに原因があるかもしれません。今日は「無駄モテ」している女性がやりがちな、5つの特徴と解消方法をご紹介します。

好きじゃない人や変な人にばかり好かれて困る…恋愛に悩みを抱える女性が直すべき特徴

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 235


恋はするけど、いつも好かれるのは別の人。なぜか好みじゃないタイプばかりに好かれる。そんな悩みを抱えている女性に、今日のお話は参考になるかもしれません。
恋愛とは双方の気持ちが向いた時に成立するので、それが叶わないこともあります。しかし、冒頭でお伝えしたような、毎回自分の気持ちと違う方向(違う人)から返ってくるなら、何か別の問題が隠れているかもしれません。

例えばそれは、無自覚に「無駄モテ(無駄に意図しない人ばかりからモテること)」しているかもしれません。今回はそんな女性に共通する5つの特徴をご紹介します。

好意が行動にリンクしていない

好きな人との関係発展を望むなら、ただぼーっとしていては始まりません。相手と積極的に話したり、ご飯やデートに誘ったりすることで、相手との接点も増え、好意も伝わっていきます。しかしなかにはちょっと不器用ゆえに、好きという気持ちが行動にリンクしにくいタイプがいます。

・断られたら怖いからデートに自分から誘えない
・好きな人の前だと静かになってしまう
・好きな人ほど避けて行動してしまう
・嫌われ不安から男性にはいつも極端に臆病
・恋愛対象外の男性とはフランクに接することができる

こんなタイプは要注意です。そうした不器用さが、好きという気持ちを相手に伝わりにくくさせているかもしれません。
こうした不器用さの結果、好きじゃない人以外からのアプローチだけが残るようになり、結果「無駄モテ」になっているかもしれません。

このタイプは、勇気を出して気持ちと行動をリンクさせていく必要があります。好きな人には積極的になる。それと同時に、好きじゃない人には、余計に距離を詰めすぎない。
こうした行動が、だんだんと思い違いの好意の発生を減らしていきます。

自分のストライクゾーンの認識違い

多くの人には「ウケる層」が存在します。例えば筆者は20代の頃、なぜかオラオラ系の男性からモテる(受けがいい)傾向があり、まったく好みではなかったので困りました。
こうした無自覚な傾向は、自分の性格や見た目、行動を振り返ることで、なぜその層から支持を集めるのかを考えることで、ある程度変えていくことができます。

再び筆者の話しで恐縮ですが、私の場合は、どうやらオラオラ系に対して物怖じせずに会話ができる部分が、高く評価されていたようです。私個人はまったく好みではなかったので、こうした長所を活かし、別のタイプの人との恋愛に向き合えたところがあります。

幸せな婚活や恋愛を引き寄せるポイントの1つには、「自己分析」が大事だと言われています。こうした無駄モテから自己分析を深めていくのも、1つのキッカケとしてオススメです。

無自覚の思わせぶり行動発動中

男性から好意を寄せられる場合、当然女性側は、男性に対して“それなりの行動”を取っているものです。道ですれ違っただけで相手から惚れられるなんてことは、めったにありません。

この“それなりの行動”とは、ご飯に誘ったり、積極的に声をかけたり、LINEを素早く丁寧に返したりといったことが該当します。
無駄モテを繰り返すタイプは、好きじゃないタイプにこうした行動を無意識に取っており、その結果好きと言われても「なんで??」と首をかしげることもあるようです。

過去に筆者が相談に乗った無駄モテ女性のエピソードをご紹介します。彼女は好きじゃない相手に対しても「悪いから」「別に負担じゃないし」と、誘いには極力応じ、LINEは毎回丁寧に返していたそうです。
その結果、彼からは「脈アリ」と判断され、彼女にとっては想定外の片思いが始まっていました。

またこの女性は、「ご縁なし」と思った相手も、ダラダラLINEがくれば連絡を続けてしまう傾向がありました。なぜ会う気もないのに続けるのか聞くと、「相手を傷つけたら嫌だから」「嫌われたりしたら嫌だから」「自分のせいでメンタル壊れたら心配だから」と話します。

なんとも優しい一方で、本当に相手のためを思うなら、早期に「ご縁なし」を態度で示してあげるのも、相手の労力を使わせないという意味では優しさです。無駄モテして困る女性は、こうした余計な配慮をしすぎていないかを、考えてみましょう。

自分の理想が高すぎる

無駄モテする女性には、そもそも理想と現実が一致していないケースも多数あります。
分かりやすく解説するため、年収を例に紹介します。

彼に求める理想年収は1,000万円だけど、自分は年収100万円。特別美人でもないし、料理や趣味や仕事など、アピールできることもない。こんな女性が、当然年収1,000万円の男性にアプローチしても、気持ちが返ってくることは少ないでしょう(絶対無理とは言い切れませんが)。

このように、世の中には自覚なく理想が高すぎて、意図しないタイプの男性ばかりとご縁ができ、不満を募らせることが少なくありません。こうしたケースに気づくには、以下のような点を振り返ってみるのがオススメです。

・理想年収や見た目など諸条件が自分と釣り合っているか
・第三者からみて高望みしているように感じられるか
・やみくもに出した夢物語の理想になっていないか確認する

こうした感じで、自分の理想をもう一度振り返る時間を取ることで、だんだんと現実的なモテと諸条件も近づいていきます。無駄にモテても仕方ないと思われるかもしれませんが、意識外からの好意は、自分の行動と心の不一致に気づかせてくれるサインとも言えるのです。
分かる範囲から、振り返ってみましょう。

無駄にいい人すぎて余計にモテている

大人になると、優しい人や明るい人、回りへの配慮を欠かさない人など、いわゆる「いい人」は、それだけでモテていきます(人望が集まるとも言います)。
ただこのいい人要素が極端に振りまかれると余計にモテてしまい、自分にとって疲れる要素にもなります。

筆者の近くにいる無駄モテ女性は、常に回りにも気配りを欠かさない女性でした。しかしその結果、誰からも慕われ、いろんなところに誘われ、応じたり断ったりするのがだんだんとおっくうになり、ときどき頭を抱えていました。

モテない人からしたら贅沢な悩みかもしれませんが、本人からしたら、来すぎるもの問題です。結局彼女は、いい人という要素は最大限彼や好きな人など、「自分が大事にしたい人」にのみ集中することを意識したそうです。そして困る前に断ることや、話しを聞きすぎないことを意識し、自分の中での線引きをし直したそうです。

これは、「バウンダリー(境界線)」という、自分と他人の心と体の距離を適切に引くという、心理学の1手法です。いい人は優しい反面、相手に自分の境界線内に踏み込ませすぎている傾向があります。例えば、負担になるまで話を聞くとか、無理に相手の要望に合わせてしまうなどは、相手が自分のバウンダリーを超えることを許していることの代表です。

その結果、相手は「受け止めてもらえる」といった感覚を持ち、余計なモテを誘発していることもあるのです。
「自分の境界線はここまでです。これ以上踏み込まないでください」といった線引きを自分から積極的にすることで、余計なモテも減らすことができますし、自分の負担も軽くすることができます。
周りからいい人と言われることが多い女性は、一度このバウンダリーを見直してみると良いかもしれません。

無駄モテ女性が無自覚にやっている、5つの特徴と改善方法を解説しました。
無駄なモテというのは、ある意味人間関係がうまくできていない小さなサインとも言えます。ぜひ自分を振り返りながら、心地よい人間関係や恋愛を見つけていってください。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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