寂しい穴をアソコで埋めて…5股をかけた20代女性の「セックス生活の末路」

文・三松真由美 — 2021.11.18
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、好きな人と頻繁に会えない寂しさゆえに、ほかに4人ものセフレを作ってしまった21歳女性。ある日、本命彼と濃厚エッチを楽しんだあとに全てがバレて…! 三松先生のアドバイスは?

渚(21歳)“一途さレス”でセフレが5人。それが本命にバレてピエン、しくしく。

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【レスなひとびと】vol. 138


「渚ごめん、今日急な仕事で行けなくなった、ホントごめん」

「ん、わかった。仕事、がんばってね」

体育座りでスマホを見ながら、ひとり暮らしの部屋でションボリ。今夜は大好きなAくんと会えるはずだったのに。

引き出しから1枚の紙とペンを出す。紙には、4等分にされたサークル。それぞれBくん・Cくん・Dくん・Eくんの名前が書いてある。ペンを倒して、倒れたところに書かれた男の子に連絡する。寂しい夜のセフレルーティン。

もし私がYoutuberだったら、こんなセフレルーティンを公開するんだろうか。我ながら最悪すぎる…と思う。この寂しい穴は男の子にやさしくされなきゃ埋まらないから仕方ない。ココロ的な意味でも、カラダ的な意味でも。

今日はCくんのところにペンが倒れた。

「ねえ、Cくん、今日うちこない?」

「オケーーー。そっちにコンドームあったっけ?」

渚は こんな日々をおくっている。1週間後、再度Aくんとのアポ。うれしくってかぼちゃのシチューを作って待機。今日はちゃんと来てくれた。

「おっ! いい匂いじゃん〜〜!」

ほっぺムニムニされる。同棲中の恋人気分。この甘々なムードが好き。

「ごちそうさま。ほんとおいしかった」

すかさず、抱きしめられてエッチ開始。おなかいっぱい食べたから、下腹が出てないかちょっと気になる。でも服を脱いだら間髪入れずに「今日もかわいいね」と褒めるAくん。

そして、エッチのときはちょっと上から目線。渚の恥ずかしい部分をズンズン突いてくる。

「もう、ダメ…」

「ダメじゃないでしょ。素直に言ってごらん」

ツボすぎて困ってしまう。翻弄される渚。エッチのあと、まどろんでいると。

「ねえ、もうちょっと渚と話したい。でもイッたあとって眠くて困るわあ。まじな話したいから、ホント寝たくないんだけど」

「じゃあコーヒー淹れてきてあげる」

Aくんがそんなふうに言うなんてめずらしいな。なんて考えごとをしながら運んでいると、

「わっ!」

コーヒー、こぼしてしまった。

「大丈夫? タオル、どこ?」

Aくん、引き出しをがさごそ。やばしっ…見つかってしまった、セフレルーレット。

「渚、おれ、たいぶまよってたけど、今日こそ渚に告白しようと思ってたんだ。でも、コレって…」

沈黙タイム。渚、下を向いて震える。

「ごめん、今日は帰るわ」

終わってしまった。もとはと言えば、Aくんが寂しい思いをさせるからでしょ! なんて言えるわけなく。ああ、どうしたらよかったの。

本命が消え去ってしまった。セフレルーレットに、もう手が伸びない。涙にむせぶ秋の夜。


【三松さんからのコメント】

渚さん、恋の成就叶わず撃沈ですね。

本命くんと会えなくて、寂しい気持ちはわかる。Aくんにそれをぶつけないようにと、渚さんもがんばっていたのもわかる。

セフレが複数いる女性、まったくレアではありません。ガチ交際せずに、たまに会ってエッチを楽しむ。しかし、お互いをセフレだと認識しているかどうかの確認はマスト。なんとなく、みんなとベッドで戯れているってのは、セフレを持つ資格なし!!

セフレじゃなくて、付き合う寸前の関係だと思っていたのに、相手に他のエッチパートナーがいたら? そりゃショックですよね。Aくんが告白の勇気をなくすのも、無理はありません。

一番まずかったのは、セフレルーレットという形で見つかったこと。会う相手をルーレットで決めるなんて、ヤリオンナの烙印を押されても反論の余地なし。

男女の仲もべースは人と人とのお付き合い。「誰でもやれりゃいい」なんて思って時間を過ごされたら、多少なりとも傷つきます。たとえ、「寂しさを埋めるため」ときれいな言い訳をしたとしても、誠意がない。

誰とエッチするにしても人として思いやりを忘れずに。誠実な関係を築くために、異性だけに頼らない方法を探しましょう。異性に依存すると、結婚できたとしても、うまくいかないわ。

美容でも、勉強でも、打ち込める何かを見つけて。ゆっくりで大丈夫。そうすればきっと、相手に好かれる自信もついて、セフレがほしいという概念が消えてゆきます。

「一途に思う彼としかエッチしない女性vs寂しさをまぎらわせるエッチができる女性。どっちを王子さまは迎えに来るか、エッチの前によーく考えてみよう」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。


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