【知りたくなかった怖い話】降車時にバスの運転手が告げた衝撃的な言葉 #22
【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 22
送迎バス
恐怖度★☆☆
(P.N 春日・女性)
これは数年前、私が和歌山に旅行に行った時のことです。
夏休みを利用して、友達と二人で海に行こうという話になり、近場の関西圏の白浜というところに、2泊3日の予定で行くことにしました。当日、最寄り駅からホテルまでは送迎バスがあり、乗車時間まで待機をしていました。
その日はとても暑かったので、大きな荷物を持ち汗だくでバスを待っている姿がかわいそうに見えたのか、運転手さんが「まだ時間には早いけど、乗ってください」と、声をかけてくれました。
「よかった……!」私達は喜んでバスに乗り込みました。その時、なぜだかわかりませんが、運転手さんがしきりに私達の後ろをのぞきこんでいたのを覚えています。
しばらくして出発時間になり、バスは目的地のホテルへと向かいました。バスは何か所かに寄りながら、最後に私達の泊まるホテルへ着くコースでした。たくさんのお客さんを乗せたバスは 1か所、2か所と止まるたびに、数名ずつお客さんを降ろしていきます。その後、バス内には私と友達だけになり、ようやくホテルへ到着しました。
私たちが、運転手さんに「ありがとうございました」と元気にお礼を伝えてバスを降りようとすると…
運転手さんが「あれ? お連れの方は?」
私は「いますけど?」と友達と顔を合わせて笑いました。
運転手「いや、もうひとりの方ですよ。 来られた時、3名でしたよね?」
私達「いえ、2名ですよ」
運転手「いいえ、もうひとりいましたよ、後ろのほうに」
運転手さんは、誰を見たのでしょう…。
知ってしまった犬養さんのつぶやき
運転手さん、見ちゃったね……。霊って暗くて寂しいお墓みたいな場所にいるかと思いきや、真夏の満員バスの中にもいるのか~。お友達と旅行なんて楽しそうだから、霊も一緒に夏を満喫したかったのかも知れないね~。
和歌山の白浜ってきれいな海と温泉があるリゾート地で、子どものころ夏休みに行ってたんだけど、ステキなところなんだよね~。そりゃぁ霊も一緒に憑いていきたいと思うよ、うんうん。
霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。
みなさま、ご用心して下さいね―――
by犬養ヒロ
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