台風でまた雨か…体のダルさを撃退してくれる「夜の習慣と必需品」

文・小林麻利子 — 2018.7.5
梅雨があっという間に過ぎ去り、眩しい太陽の季節到来と思いきや、夏は台風シーズンでもありました! 雨が続くと体のだるさを訴える方が増えます。そこで今回は、睡眠や自律神経の改善指導を行う、ナイトケアアドバイザーの小林麻利子が、雨の日の不調を軽くする、夜の生活習慣をご紹介します。

【小林麻利子の美人の作り方】vol. 134

雨が続くとだるい、その理由は?

長雨の体のだるさの原因はさまざまあります。例えば、気圧の変化や、高湿度のため寝苦しく、良い眠りが得られていないこと、自律神経乱れ、冷えなどが挙げられます。特に、肌にまとわりつく、湿気の影響で睡眠が疎かになり、その影響で、日中の体調に影響が及んでいることが多いです。常に、肌がじんわりと湿気を帯びている状態で、ホコリなども付きやすく、不快感を覚える方も多いでしょう。

湿度計を必ず用意

まず、この雨の日をうまくすり抜けるために、湿度計を用意して寝室に設置してください。1日の中で体を最高の状態にリカバリーしてくれる、夜。夜の睡眠時に、快適な眠り空間ができあがっていないと、寝苦しくて眠りが浅くなり、何度も覚醒してしまう危険があります。

そのため湿度計を用意し、60%以上になっていれば、エアコンの除湿モードにしたり、除湿器を別で用意し、50%台以下になるようにしてください。

暑い季節だからこそ湯舟に浸かる

梅雨や夏は暑いからと、どうしても湯舟に浸かることを敬遠しがちですが、そんな時期こそ、湯舟に浸かることで、眠りやすい体を作ることができます。適当に湯舟に浸かるのではなく、ポイントは汗がでるまで。汗が出るのは体温が上がった状態を下げようとする自然のメカニズムで、湯舟に浸かって深部体温が上がればそのぶん反動で体温が下がります。

深部体温が下がれば、覚醒度が下がり、よい眠りを得られます。シャワー浴や、汗が出る前に湯舟から上がったときと比べ、しっかり体温が下がるため、そのぶんより深く眠ることができるのです。

お風呂上りはバスローブ

お風呂上りは汗が出るためすぐに下着やパジャマを着たくはありませんよね。しかし、裸のまま放置すれば、深部体温が下がりすぎたり、エアコンや扇風機で冷やされすぎて、血管が収縮し、深部体温の低下を妨げる可能性もあります。

そのためには、バスローブが便利です。タオルで濡れた肌を軽くふき取ったあと、バスローブを着用することで、うまく汗を吸いとってくれます。適切に体温が下がったタイミングでパジャマに着替え、お休みしましょう。バスローブを脱いだ際、肌に多少汗が残っていたとしても、このときの汗はサラリとしているため、手のひらでなじませるだけでOKです。

梅雨や夏でもパジャマは長袖長ズボン

湿度が高ければ、室内の温度よりも体感温度があがり、暑く感じやすくなります。そのためには、先述のとおり除湿モードで適湿にしたあと、エアコンの冷房モードで室内の温度が26℃になるようにエアコンの温度調整を行います。

夏場は、半袖半ズボンのパジャマを着る方が多くなるかと思いますが、このように寝室の環境をよい状態にするため、短いパジャマにする必要はありません。むしろ、早朝、深部体温が最も低くなる4時頃に寒くて目覚めてしまう原因になったり、寝始めには深部体温をさらに下げようと発汗があるにも関わらず半袖半ズボンであれば、汗を吸い取らず肌に湿気がまとわりつき、寝具内の湿度が高くなってしまい、寝苦しく何度も起床覚醒を繰り返す可能性もあります。

そのため、パジャマは長袖長ズボンがベスト。ガーゼ素材や、生地が波打っていて肌との接地面積が狭いもの、通気性放湿性のよい素材のものを着ることで、パジャマが汗を適切に吸い取ってくれ、快適な寝心地をつくることができます。

季節を問わず、よい睡眠を得られれば、その季節特有の体調不良を防ぐことが可能です。雨が長く続くと不調になる……とただ悩むのではなく、その原因を考え、適切に対処することで、どんな症状も軽減することができます。ぜひ、みなさんも試してみてくださいね。

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