山本千尋さん、Aぇ! group福本大晴さんと楽駆さんに「心からキュンとしました」
「明るくて力強い青春群像劇です」
【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 150
『埼玉のホスト』は、何もかも中途半端な埼玉のホストたちとある秘密を持つ歌舞伎町トップホスト、そして男だけでなく人間全般を信用しない女が目標のために時にぶつかりあい、時に励まし合い、絆を深め合う、ラブストーリー&青春コメディです。
主演は山本千尋さん。超優秀なコンサルタントで、埼玉県民の全女性を平等に “姫”として扱うことをモットーとする埼玉のホストクラブ「エーイチ」を立て直そうと奮闘する荒牧ゆりかを演じています。
また、ゆりかがホストにスカウトした岩槻キセキ役に福本大晴さん(Aぇ! group/関西ジャニーズ Jr.)、歌舞伎町No.1ホスト・赤坂ゲンジ役に楽駆さん。
「エーイチ」のオーナー・浦西コバト役に木村了さん、「エーイチ」のホストとして、中沢元紀さん、田中洸希さん、濱尾ノリタカさん、守谷日和さん。 さらに、歌舞伎町ホストクラブ「ラブ2000」のホストとして、中山咲月さんが出演。
主題歌はシンガーソングライターのSean Oshimaさん、挿入歌は音楽系インフルエンサーのりみーさんが担当しており、本作のために書き下ろされた楽曲が物語を盛り上げています。
ーー本作が連続ドラマ初主演だそうですね。初主演を務めることが決まったときのお気持ちを教えてください。
山本さん 私で良いのかとびっくりしました。私の経歴(※2012年に第4回世界ジュニア武術選手権大会の槍術にて金メダル獲得の経験を持つアスリートでもある)から考えると、アクション作品やカラダを動かすキャラクターになるのかなと思いました。
ところが、あまり訪れたことのない埼玉で、これまで行ったことのないホストクラブの経営コンサルタント役で(笑)。最初は、自分との共通点が見つかりませんでした。
ーー役作りとしてどのようなことをされましたか?
山本さん コンサルタントやホストについて知識をつけようと思い、いろいろと調べました。ホストクラブへ行ったことがなかったので、スタッフさんたちと一緒に行ったのですが、百貨店で接客をされているような居心地の良さを感じました(笑)。
ーー冷徹だったゆりかは、物語が進むにつれて、次第に柔らかい雰囲気となっていきます。
山本さん ゆりかとして、ホストたちと一緒に過ごし、彼らの挫折と成長を見ていくなかで、心を開く瞬間がありました。彼らに寄り添うことによって、心に壁を作っていた彼女自身も過去のコンプレックスから解放されていったんだと思います。
ひとりひとりにスポットがあたる物語が展開されていくため、その都度心を動かされる瞬間がたくさんありました。
ーー本作の撮影現場を通じて、女優として学んだことは?
山本さん 初めて座長を任せていただき、自分のことよりもみんなのことを考える機会がすごく増えました。いつも以上に考えることは多かったのですが、幸せな気持ちになりました。
座長としてみんなを引っ張っていくというより、みんなにアドバイスやサポートをしていただき、座長をさせていただいた感覚でした。
ーー福本さん、楽駆さんと共演して、いかがでしたか?
山本さん 福本さんはすごく周りが見えている方だなと思いました。お弁当を差し入れしてくださり、とにかくチームのことを思ってくれるんです。
彼自身はお芝居に対して真面目で、ときに繊細なところを見せる。関西弁で明るく振舞っているけれど、しっかりとされていてうちに秘めているところがあるんです。そういうところはキセキと似ているかもしれないと思いました。
彼は私よりも3つ年下なのですがお仕事に対する姿勢を学びました。お芝居を作る環境はこうだったと初心を思い出すきっかけとなりました。
楽駆さんは毎回、自分で演技プランを準備して私たちに見せてくれるんです。お芝居に対する信念に心を打たれました。撮影現場ではクールで大人びた雰囲気の方なのですが、カメラがオフになると突っ込みどころ満載な天然キャラで(笑)。
撮影が終わると、打ち解けて話すことができました。
ーー劇中に登場する胸キュンシーンのなかで、プライベートでもされてみたいと思うほど、印象に残ったものは?
山本さん ゆりかとして、福本さん演じるキセキ、楽駆さん演じるゲンジと三角関係のようなシーンを演じるときは、おふたりのお芝居に心からキュンとしました。
とはいえ、ゆりかはコンサルタントで、“姫”ではありませんから、“姫”役の方々を見ていて「楽しそうだな」とうらやましくなりました(笑)。
ーー撮影現場で、印象に残ったハプニングはありましたか?
山本さん 最終話に近づくにつれ、出演者それぞれが抱く想いが強すぎて、泣いちゃいけないシーンでも涙が出てしまうことがありました。
お互いに「待って待って、まだ最終話じゃないから!」と突っ込み合いながら、演じました。
ーー最後に、ドラマの見どころをお願いいたします。
山本さん 「エーイチ」と「ラブ2000」のホストたちは、コンプレックスを抱えています。彼らは後悔や挫折を繰り返すなかで仲間たちと出会い、成長していきます。
天真爛漫で憎めない「エーイチ」と、スマートで神々しい「ラブ2000」の対比も面白いですし、観た方が明日また頑張ろうと思っていただけるような、明るくて力強い青春群像劇となっています。ぜひご覧ください。
インタビューのこぼれ話
山本さんがスタッフの方々と訪問したのは、新宿のとあるホストクラブ。有名なホストに接客を受けたそうで「女性が嫌がるような質問は絶対にしないんです。さらに、自虐を交えたお話が楽しくて、まるでバラエティ番組で場をまわす方のような存在でした。
みなさん、開店前にコール(※お酒を飲む人を盛り上げるためのパフォーマンス)の練習をされているそうで、ひたむきにお仕事に向き合っていらっしゃるんだなと感じました」(山本さん)。
Information
TBS系ドラマストリーム『埼玉のホスト』
毎週火曜深夜25:00~25:30
7月25日(火)地上波放送後、TVer、TBS FREEにて無料1週間見逃し配信
出演:山本千尋、福本大晴(Aぇ! group /関西ジャニーズJr.)、楽駆、木村了、中沢元紀、田中洸希、濱尾ノリタカ、守谷日和、中山咲月ほか
製作:『埼玉のホスト』製作委員会
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/saitamanohost_tbs/
写真・園山友基 文・田嶋真理 スタイリスト・岡本純子 ヘアメイク・清水恵美