もっふり毛並みはまだまだ現役!…おばあちゃん猫さまが昼寝の合間にするルーティンとは

取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.12.9
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第189回目はラグドールのエルミオン(Hermione)さま。

モフモフなおばあちゃん猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.189
猫さまの話をもっと聞かせて!
エルミオンさまは11歳の女性猫さま。


ラグドール


<エルミオンさまが語ります>
私は庭のある家で快適な毎日を送っています。11歳になったので、1日のおよそ70%が睡眠、20%が瞑想、10%が庭をゆっくりと歩くという、全体的にゆっくりした1日を過ごしています。朝は、朝食、庭に出かける、カリカリを食べる、庭に出かける、水を飲む、庭に出かける、食べる、庭に出かける…などを約1時間30分続けます。そして、1回目の昼寝はリビングルームのカーペットの上、または夏には庭で約3時間おこないます。2回目の6時間の昼寝はベッドの上、夏には庭でも。昼寝の合間は立ち上がって、猫の木を引っ掻いて、庭に出て、鳥、昆虫、ナメクジに挨拶(?)をします。
ラグドール

ごはんはカリカリ(3種類の味を日替わりで)とパテ(2銘柄、約10種類の味を交互に)です。私には特別な食事はなく、寝ていないときは一日中少しずつ食べています。おやつはたまにツナ缶!
ラグドール

夕暮れにはリビングルームのカーペットの上で瞑想に専念し、テレビの前に戻ってもう少し寝て、歯磨きをします。夜はキッチンでぐっすり寝ます。家の中で一番好きな場所は、気分よって頻繁に変わりますが、現在は飼い主たちのベッドの上、または飼い主の仕事を邪魔するために椅子の上に陣取ります。
ラグドール

椅子に飛び乗ろうとして転んだりと、自分でも年齢を感じています。おもちゃは子どもっぽいですが布でできたイワシ! 友達のように遊んでいます。鳥を捕まえられずに追いかけたりしていますが、若い時より活発ではなくなってしまいました。それでもこの家の生活は満足しています。
<飼い主から見たエルミオンさまとは>
エルミオンは我が家で2匹目の猫ですが、私が子どもの頃はいつも家の中に猫がいました。私たちは生後3か月のエルミオンをブリーダーのウェブサイトで見つけ、ノルマンディーの繁殖農場から引き取りました。 ブリーダーさんは、この猫は室内飼いで家から出ないだろうと言いましが、エルミオンは私たちの庭と近所の庭で毎日を過ごしています。
ラグドール

私たちは性格も外見もまったく異なりますが、貪欲さは共通しています(笑)。彼女は私がフィーダー(肥育者)であり、時々少しとろいと思っているようです。
ラグドール

彼女が前足で私の鼻を撫で始めたのは、私がとても感動したエピソードのひとつです。そして、私が昼寝をしているときに彼女が私の隣に来て寝ると、穏やかで心安らぐ存在感を感じます。優雅さと美しい青い目は魅力的で、体は雪の結晶のように輝いています。エルミオンがいるお陰で、ご飯をあげたり、ブラッシングをしたり、外に連れ出したり、トイレを掃除したり、あらゆる場所の毛を取り除くなど、一日中たくさんのエキサイティングで楽しいアクティビティがあるのです 。
ーー12月になるとクリスマスツリーがエルミオンさまの家でも飾られます。寒くなって庭遊びはなかなかできなくなりますが、エルミオンさまはツリーのデコレーションで遊ぶのが好きで、活発ではなくなった今はゆっくりゴソゴソと遊んでいるに違いません。それにしても立派な胸毛が見事ですね。
著者情報

松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!