Femcare File

Femcare File vol.130〈私とフェムケアの話〉そわんわんさん

ウェルネス
2024.12.11

ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、「私とフェムケアの話」です。2023年から渡英している、そわんわんさん。イギリス生活で見たフェムケア事情や自らの未来について語ります。

SHARE

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line

イギリスの事情を知り、意識が高まりました。

この日、留学先のイギリスから一時帰国していたそわんわんさん。

「イギリス生活は約1年になります。語学学校はすでに卒業したのですが、ビザがまだ余っているので、今後どうしようかなと迷っています。イギリスでは、8割ぐらいをプライベート時間に使っていて、正直最高(笑)。人生って仕事も大事だけど、自由で穏やかに過ごす時間も大事ですよね。眠いから寝ちゃおう…そんなふうにできる日を週に2~3日持てるような、贅沢な人生を送るのが理想です。今の時代ではなかなか難しいし、現実的に美徳とはされていないかもしれないけど、実はみんな求めていることじゃない? 私はそれを実現したいんですよね」

同世代から多くの共感を呼ぶ理由は、無理をせず、理想の人生を歩むその姿。「イギリスだからこそできている」と話す。

「渡英して目の当たりにしたのは、周りのみんなの自己肯定感の高さ。“私たちはみんな美しい”というマインドを持ち、それを堂々と言えるところが素晴らしいです。女性特有の悩みについても、めちゃくちゃオープンで。日本にいる時は誰にも言えずにひとりで耐えていたことも、イギリスでは『生理で辛い』と口にしても他人と共有できるし『大丈夫? 薬あるよ』と助け合う精神も当たり前。男性にも普通に『生理だから喋りたくない』って言えるし、『全然OK。気にしないで』と返ってくるような環境です。以前『生理中にお肉を食べないほうが、体が楽なんだけどどう思う?』とか、『ナプキンを1日何枚替えているか知ってる?』などと男性を交えて生理について話したこともあります。ただ、イギリスは生理用品に税金がかからないという話は以前お話をしたと思いますが、ナプキンのクオリティは、断然日本のほうが高い。だから帰国するたびに、爆買いして帰っています(笑)」

連載に関わるようになり、またイギリスの事情を知ることで、フェムケア意識は高まったそう。

「今回、一時帰国して最初に行ったのが婦人科でした。子宮頸がん検査のついでにおりもののニオイが気になっていたので膣洗浄をしてもらったら、ニオイやおりものの量まで改善されました。一歩踏み出してみれば婦人科のハードルは高くない! また以前は帰国するとすぐに服を買いに行ってたけど、今は新しい下着を探しに行くようにも。誰にも見せないけど、可愛い下着をつけているだけでテンションが上がるんです。下着ひとつでもこんなにマインドが変わるというのは新たな発見。今後も、無理せず自分が楽しいことをするということを実践しながらSNSで発信していきたい。そして、毎月当たり前のように生理休暇が取れるような日本社会にしたいとか、生理用品やフェムケアアイテムなども、もっとおしゃれで携帯しやすいデザインを考えたいなど、やりたいことはまだまだたくさん。未来が楽しみなんです!」

PROFILE プロフィール

そわんわんさん

1999年2月19日生まれ、和歌山県出身。YouTubeで等身大の悩みやメイク動画などを配信し“お友達系YouTuber”として人気に。著書には『すべてはウチらの頭の中に』(KADOKAWA)など。

ユーズドのデニムオーバーオール¥4,950 肩にかけたユーズドのシャツ¥3,850(共に原宿シカゴ神宮前店 TEL:03・5414・5107) その他はスタイリスト私物

写真・山根悠太郎(TRON) スタイリスト・稲葉有理奈(KIND) ヘア&メイク・市岡 愛 取材、文・若山あや

anan 2425号(2024年12月4日発売)より

PICK UPおすすめの記事

MOVIEムービー