
ヤンキー同⼠の恋模様が反響を呼んだNetflixの恋愛リアリティー番組『ラヴ上等』の⼥神“おとさん”こと⼄葉さんが本誌SDGs特集に降臨。番組でもこども⾷堂の活動し、その繊細な⼼遣いが観る⼈の感動を呼んだ⼄葉さん、本誌では再びボランティア活動に参加。その現状をレポートしてくれた。そんな⼄葉さんが思う、誰かを助けることの意味とは? そして話は⾃らのプライベートや将来の夢へと…。
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「実はこども⾷堂の前もボランティアは何度か経験しているんです。私のママが絵本の読み聞かせボランティアをしていたので、私も学校が休みのときは、こども園や幼稚園の募集を⾒つけて、お休みの⽇に⼀⼈で⾏っていました。だけど『ラヴ上等』のこども⾷堂での活動では、メンバーと⼀緒にやってみることで、それまでの共同⽣活では⾒えなかった⼀⾯が⾒えて、お互いをより深く知るきっかけにもなりました。それにメンバーの中には複雑な家庭環境で育った⼦も多くて…。だからこそ同じような悩みを抱える⼦たちに寄り添えるし、集まれる場所があるありがたみも⾝に沁みてわかる。『⾃分の時もこういう場があったらなあ』って羨ましそうにつぶやいていたメンバーもいましたね」
⼄葉さん⾃⾝は、それとはまた違った形での⽣きづらさを思春期の頃に味わっていたそう。
「うちは過保護気味な家庭で、放課後はほぼ毎⽇⽔泳やピアノ、英語など習い事でした。送り迎えもあって…ほぼ⾃分で何か興味の種を⾒つけるゆとりがなくて、私が助けを求めていることも誰にも⾔えなかった。でもまわりから⾒たら裕福な暮らしで、困っているようには⾒えなかったんでしょうね。結果海外逃亡して、⽇本に送還されたりすることで『私はママの思っているようないい⼦じゃないよ』と伝えるような、不器⽤な反抗をしてしまった。全⾝にタトゥーを⼊れたのもその⼀環。こども⾷堂をはじめ、誰でも来て仲間を作れる場所があるんだよということを多くの⼈に、いま悩んでいる⼦が⼀⼈でも救われたらいいなと思います」
保護猫の“もち”と⼆⼈暮らしを楽しんでいます
そして⼄葉さん、いまは保護猫の「もち(餅!)」と⼥⼦⼆⼈暮らしを満喫中。
「保護猫団体から譲渡してもらうのは若い⼈の⼀⼈暮らしだとハードルが⾼いんです。でもペットショップから買うのも何か違うなあと思っていたら、地域のポータルサイトで三歳の⼥の⼦を⾒つけて。⼤⼈の猫でなかなかご縁がないのかなとしばらく様⼦を⾒ていたんですけど、⾒ているうちに『この⼦、どこか私に似てるかも』って気になって。撮る⾓度によってはブスなとことか(笑)。そこにシンパシーを感じて本気で検討してお迎えしました。私のとこに来てくれたからには幸せにしたいし、私も迎え⼊れて⼼が穏やかになりました。お互い、いい意味で共依存しています(笑)」
誰かに⼿を差し伸べる⾏動が⾃分の⼼も豊かにし、その幸せがさらに多くの⼈につながっていく…。その循環は『ラヴ上等』のこども⾷堂の活動でも感じたこと。
「こども⾷堂のオーナーにお⼿紙を送ったんです。『こんな⾒た⽬で⾔葉遣いもまだ荒い私たちを、⼤切な⼦供たちに関わらせてくれてありがとうございます』って。その場⾯に対してインスタのDMにもたくさんの反響をもらったんですよ。『⾃分を客観視して気遣いのあるヤンキーっていいじゃん!』とか。同じヤンキーの⼈からも『怖がられると思って近所の⼦とコミュニケーションできなかったけど、勇気もらいました!』ってメッセージが来たり。私たちの⾏動が、誰かの背中を押すきっかけになっていたらうれしいです」
私が先陣切って幸せになって、ハッピーをシェアしたい
もちろん、⼀途な思いを貫く⼄葉さんの純な恋愛スタイルにも、たくさんの共感のメッセージが集まった。
「私、それまで恋リアって⾒たことがなくて、『ラヴ上等』が初めてだったんですけど(笑)。私と同じように切ない恋愛してる⼈だったり、海外からもたくさんDMをもらいました。韓国の⼦から『⼄葉お姉さん、絶対幸せになってね!』って⾔葉をもらったのはうれしかった…。みんなにめっちゃ『幸せになって!』と⾔われることで、私が先陣切って幸せになって、みんなにハッピーをシェアしたい! と思うようになりました」
「しゃべるのは得意じゃなくて」と、この⽇のインタビューに向けてありったけの思いをメモ書きして取材に臨んでくれた⼄葉さん。「このメモをスクロールしたら、2メートルくらいあるかも…」とはにかみながら、これからやってみたい社会貢献についても明かしてくれた。
「近い将来、迷いを抱えている若い⼈のカウンセリングをしたいと思っているんです。先⼈から学べという⾔葉がありますけど、私の体験を伝えることで、⼀⼈で抱え込んで私みたいにならないでねって伝えることもできるはず。すでに道を外しつつある⼦には、⼀度失敗してもまたチャンスがあるってことも伝えたい」
そしてさらなる未来の夢も。そしてそれは⼄葉さん⾃⾝の未来図にもつながっている。
「私はこの春服飾学校を卒業するんですけど、着物や⽇本の伝統柄が⼤好きなんです。京刺繍も学びに⾏きましたし。庭師であるうちのおじいちゃんの影響もあるかもしれません。『ラヴ上等』でも浴⾐や振袖を着ましたが、海外の⼈も観てくださっている舞台で和装の魅⼒を伝えたいという気持ちがあったので⾃分のこだわりも盛り込んだつもり。だからいつかは⽇本の伝統⽂化を継ぎたいという海外の若い⼈をホームステイで受け⼊れたい。私も海外でホームステイをさせてもらった経験があるので、今度は迎える側になれたら。とはいえある程度の広い家は必要なので、遠い未来のことになるかもしれないけど…いつか実現できるといいな」
Profile
⼄葉
おとは Netflixの恋愛リアリティー番組『ラヴ上等』でその恋に⾛る⼀途な思いと全⾝タトゥーの妖艶な美しさが話題を呼ぶ23歳。キャバクラ嬢として働きながら、服飾デザイン専⾨学校を卒業予定。和の意匠など伝統⽂化に関⼼を持ち、今後やってみたいことは「花魁などの着物ファッションのモデル」。
写真・田尻陽子(ボランティア体験) 取材、⽂・⼤澤千穂














