レトロな街並みを巡る、食べる、楽しむ! 小樽の散策スポット8選

ライフスタイル
2025.03.31

ニシン漁で栄えた港町・小樽。なかでも歴史を感じる建物が集まる堺町通りは、小樽巡りではぜひ訪れたい場所。堺町通りを中心に散策スポットをご紹介。

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INDEX

    小樽レトロさんぽで旅の思い出を見つけて。

    今から92年前、1933年に設立された旧小樽商工会議所。現在は小樽市指定歴史的建造物に登録されているこの場所が、2022年にホテル「OMO(おも)5小樽 by 星野リゾート」としてオープン。そんなOMOで出会えるのがご近所ガイドOMOレンジャー。街を愛する個性豊かなスタッフが、その人にしか語れない特別なストーリーに溢れたツアーを開催する。OMOレンジャー・高橋みゆきさんが小樽に来たら一度は訪れてほしい、と語るのが堺町通り。小樽駅から徒歩15分ほどに位置し、明治、大正、昭和の建物が集結。「小樽浪漫館」「大正硝子館」と、歴史的建造物が続く街並みを歩くと、まるでタイムスリップしたかのような気分に。

    「昔の建物を使った店内で、古き良き時代の雰囲気を楽しんで。海鮮、甘いもの、ガラス製品やオルゴールなど、食事、お土産が揃うのも魅力です」(高橋さん)

    おさんぽしながら小樽の思い出をここで見つけてみては?

    1、北一硝子 三号館(北一ホール)

    輝くオイルランプの中でカフェタイムを楽しんで。
    北一硝子の前身、浅原硝子が生まれたのは明治34年。電気が普及していなかった小樽で石油ランプの製造を始め、創業から1世紀以上、硝子を手作りで作り続ける。明治24年、積荷保管のために造られた木骨石造倉庫の一つが三号館。現在は167個のオイルランプが並ぶ幻想的なカフェに。

    小樽市堺町7‐26 TEL:0134・33・1993 9:00~17:30 不定休

    左・倉庫をそのまま残した外観。右・カフェの人気メニューは、北一特製ロイヤルミルクティ¥680。

    2、旧百十三銀行小樽支店(小樽浪漫館)

    首付き一輪挿し各¥2,420

    レトロとロマンを想わせる空間でお土産選びに心躍る。
    明治41年建設の旧百十三銀行小樽支店。銀行、看板店、菓子店という歴史を経て、2003年5月に『小樽浪漫館』としてオープン。レトロとロマンをテーマに主にガラス製品を販売する。クリスマスアイテムを1年分まとめて仕入れて、一年中クリスマスグッズを購入できるのも面白い。

    小樽市堺町1‐25 TEL:0134・31・6566 9:30~17:30 無休

    左・店内はアンティーク家具で囲まれる。右・銀行の外観をそのままに。

    3、小樽オルゴール堂 本館

    幻想的な空間で心に響く音色を探して。
    堺町通りの終点・メルヘン交差点に佇む。大正4年、北海道有数の米穀商・旧共成の本社社屋として造られた建物を利用した国内最大級のオルゴール専門店。店内には約3200種類、約3万8000個ものオルゴールが並ぶ。3階建てで、中央は高さ約9mの吹き抜けの大ホールに。

    小樽市住吉町4‐1 TEL:0134・22・1108 9:00~18:00 無休

    左・入り口横の蒸気時計は15分ごとに汽笛とメロディが鳴る。右・プレゼントBOXオルゴール¥5,830。

    4、ルタオパトス

    朝に最適な北海道の果物で気持ちのいい目覚めに。
    2階カフェ内のOMO5小樽宿泊者専用スペースで堪能できるコラボスイーツ「目覚めのフロマージュパルフェ」。10時~12時の限定40食。ハスカップとアロニアのソルベとソースを使用し活力をチャージ。単品¥1,650、ドリンク付き¥1,870。

    小樽市堺町5‐22 TEL:0120・31・4521 10:00~18:00(ショップは9:00~) 無休

    広々とした宿泊者専用スペース。混雑を避けてゆったり楽しめるのも嬉しいポイント。

    5、奥野商店

    明治時代から残る店内でお気に入りの宝探しへ。
    明治時代の金物店を活用した雑貨店。“捨てない暮らしの生活道具屋”をコンセプトに店長がアイテムを厳選。とくに目をひくのが昨年誕生100周年を迎えた木彫り熊。現在、彫り師が減って希少な存在となるも、幅広いサイズ感で多数揃える。鮭以外に、ウニ、ししゃもなどをくわえる熊も。

    小樽市堺町3‐22 TEL:0134・34・2711 9:30~18:00 無休

    左・明治から変わらぬ外観。右・厳選された商品は、レアなものも多く、ここでしか出合えない可能性も。

    6、小樽運河アフタヌーンティークルージング

    港町の風を感じながら船上で優雅なひとときを。
    OMO5小樽開催のツアーは、約40人乗船する船に定員10名と、なんとも贅沢な時間が過ごせる。約40分間、小樽運河と港を巡りながら、船上では優雅なティータイムを。ルタオのオリジナルスイーツとおたるフラワーワインパフェ、フレーバーティーをテーブルで楽しめる。4月12日~6月29日の土・日曜限定16:40~17:40に開催。1人¥4,800。

    左・この景色は中央橋付近から撮影。右・船上からはアーチが印象的な旭橋が。小樽運河と港をつないでいる。

    7、あまとう

    96年愛され続けた空間で歴史刻む美味しさを堪能。
    昭和4年創業の老舗洋菓子店。1階は焼き菓子などの販売、2階は喫茶。アイスクリームは卵不使用。3枚重ねのサブレをチョコでコーティングした店の伝統的な焼き菓子マロンコロンは、栗みたいに丸くてコロンコロンしているからと2代目が命名。

    小樽市稲穂2‐16‐18 TEL:0134・22・3942 10:00~18:30(喫茶は12:00~17:00) 水・木曜休

    左・重厚感漂うワイン色のソファがかわいい喫茶の店内。右・創業当時から変わらない看板文字。

    8、三角市場 味処たけだ

    ご褒美丼はこれに決まり! 朝市で絶品丼を頬張って。
    OMOレンジャーと行く「朝市で勝手にお節介丼ツアー」(1人¥4,500)は、ホテルから三角市場に歩き『味処たけだ』で豪華すぎる海鮮てんこ盛りの丼をお腹いっぱい食べられる。その時期の旬の魚介を店長の乙丸さんが厳選。海鮮の下はツアー限定のトビッコ飯。

    小樽市稲穂3‐10‐16 三角市場 TEL:0134・22・9652 7:00~16:00 元日休

    左・見ているだけでお腹がすく海鮮たちがずらり。右・入り口は駅から徒歩約2分。丼を食べたら自由行動。

    PROFILE プロフィール

    ご近所ガイドOMOレンジャー・高橋みゆきさん

    生まれも育ちも小樽の生粋の“樽っ子”。OMO5小樽開業時からOMOレンジャーを務める。

    写真・小笠原真紀

    anan 2440号(2025年3月26日発売)より

    MAGAZINE マガジン

    No.2440掲載2025年03月26日発売

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