2025年の十二支は巳、つまりヘビの年。干支でいうと「乙巳（きのとみ）」となる。乙巳ならではの開運行動とは？ 日本に古より伝わる数々の暦から、開運のヒントを読み解くご利益の専門家・藤本宏人さんにお聞きしました。
目に見えない領域の変化に対応できるように準備して。
そもそも乙巳はどんな年に？
「巳年は全体の方向性が変化し、過去の経験や対策が有効となる傾向が強まります。また、『乙』が陰の十干であることから、目に見えない領域での変化が予想されます。こうしたことから今年やるべきと考えられるのは、『先人たちの知恵や、試行錯誤の痕跡を確認する』こと。とはいえ、歴史を学び直すといったカタいテーマではなく、“おばあちゃんの知恵袋”的な身近なイメージです」
ヘビの象形から考えられる対策も。
「手足のある生き物は、それらを動かして方向転換することができますが、ヘビは頭がすべてを司るため、頭が進む方向に体も従わざるを得ません。よって、今年は『問題の解決より、より良い側面を伸ばすことに注力』したほうがいい。無理に頭の向きを変えようとすると、ややこしくなってしまいやすいのです」
また、メディカルチェックも重要に。
「もちろん毎年取り組んだほうがいいのですが、特に今年は『健康について一年を通じて取り組む』ことを念頭に置きましょう。乙巳は目に見えない領域、つまり気持ちの変化が大きい年と考えられます。それを支えられるように、フィジカルは健やかに保ちたいところ」
加えて人間関係にもテコ入れを。
「ヘビは、ご縁をもたらすシンボル。腐れ縁のような人との関係で足を引っ張られないよう、『人間関係を徹底的、かつ戦略的に見直す』ことを意識しましょう」
さらに、巳年にまつわるアイテムを持っておくのも、開運に有効。
「ヘビが弁才天の使者であることから、弁才天にまつわるものをピックアップ。弁才天は美を司るので、ブローチのような宝飾品を身につけて同調を。また、芸事の神でもあるため、楽器もラッキーアイテムに。ヘビがもたらす縁むすびを期待して、良縁祈願のお守りもおすすめ」
1、先人たちの知恵や、試行錯誤の痕跡を確認する。
2、問題の解決よりも、より良い側面を伸ばすことに注力。
3、「健康」について、一年を通じて取り組む。
4、「人間関係」を徹底的、かつ戦略的に見直す。
巳年のラッキーアイテムをチェック！
ブローチ
弁才天と縁が深い巳年は“美しくあること”を意識すると有効。キラキラした大きめのブローチなら、弁才天の目を引きやすいはず！
楽器
弁才天のご神像が、楽器を持っている姿が多いことから、そのマネをすると◎。楽器そのものはもちろん、楽器型のアクセサリーも可。
縁むすびのお守り
12年に一度のご縁が変わる年。お寺でも神社でもどちらでもいいので、良縁祈願のお守りを授かって、いつも携帯しておこう。
Profile
藤本宏人さん
35年以上、日本の文化や歴史、精神を研究する「ご利益の専門家」。近著は『お金の秘伝』（サンマーク出版）。毎日の暦で「良いこと」だけを抽出した人気のメルマガ「ご利益1万倍のこよみメール」を、絶賛配信中。
anan 2429号（2025年1月8日発売）より
