【台湾】目指すは美食の宝庫・龍山寺のヘルシー甘味♪

フード
2017.04.04
台北随一の歴史ある下町は昔ながらの美食の宝庫。台北最古の繁華街、龍山寺(ロンシャンスー)をご紹介します。

台北最古の繁華街、龍山寺(ロンシャンスー)へ。伝統の味に出合う。

1738年に創建された名刹で、台北きっての観光名所である龍山寺。でも縁結びのお参りだけで帰ってしまってはもったいない。古くは台湾語で※(舟へんに孟)※(舟へんに甲=バンカ)、のちに萬華と呼ばれるこの街は、1800年代から商業の街として発展し、かつては台北一の栄華を誇った場所。だからこそ台湾の美食が集まり、今もなお受け継がれているのです。

駅前の広場ではご老人たちが昼から将棋を指したり賭け事に興じたり、青草巷と呼ばれる薬草街や台北最古の市場が賑わっていたり、さらには路地裏からムード歌謡が流れてきたり…と、独特の濃厚な空気が漂っているのもたまらない魅力。そして台北の中心地では少なくなった粥屋や甜湯店などの古早味(昔懐かしい味)が、チェーン店に侵食されることなく手付かずで残されている。だから改めて、そんな伝統的な味わいを一軒一軒訪ねるのが新鮮なのです。

目抜き通りには有名な「華西街観光夜市」があり、本来は夕方から賑わう夜型の街。だけど一画には色街だった界隈も残っているので、女子旅ならまずは明るいうちに訪ねるのが安心。今回は朝食からランチ&おやつの名店を網羅したので、昼の下町美食を存分に楽しもう。

清く澄んだ粥とお汁粉。感動の甘味体験。

阿猜※(女へんに麻かんむりと糸がしら)甜湯(アーツァイマーティエンタン)

台湾

創業1965年。先代の母の味を誠実に守る台湾甘味の名店。キズモノの豆は取り除くなど丁寧な仕事のお汁粉やもち米粥は、胸躍るおいしさ。米※(米へんにこひつじ)粥40元(+湯圓10元)、冰糖木耳蓮子湯45元。●華西街3號前 貴陽街側 TEL:02・2361・8697 15:00~21:00(夏季16:00~) 木曜休 カード不可、日本語メニューなし、日本語少し。

台湾

宜蘭産の花生(ピーナッツ)をふっくら煮たお汁粉に、パリパリの皮のパイ「泡餅」を浸した伝統甘味<花生湯泡餅>は、この店の看板。本日は紅豆湯(小豆のお汁粉)とハーフ&ハーフで。70元。

台北っ子が篤い信頼を寄せる最古の寺院。

龍山寺(ロンシャンスー)

台湾

約280年前に創建された台北市内で最も歴史ある古刹。ご本尊の聖観世音菩薩をはじめ、学問や商売、子宝、恋愛など多くの神様が祀られ、連日参拝客で賑わう屈指のパワースポット。売店で販売する愛らしいお守りはお土産に。55元~。●広州街211號 TEL:02・2302・5162 開門6:00~22:00 無休 カード不可、日本語少し。

茶色はおいしい。台北屈指の絶品魯肉飯。

小玉清湯瓜仔肉(シャオユーチンタングワザイロウ)

台湾

目を疑うほど茶色い世界。それは魯肉のタレを日々注ぎ足して作るから。でも濃くなく唸るほどまろやか。軽い後味は名物の胡瓜の漬物入りスープの透明感からも明白。魯肉飯(小)25元、煮卵15元、清湯瓜仔肉60元。●華西街17‐4號 TEL:02・2370・7118 10:00~20:00 火曜休 カード不可、日本語メニューなし、日本語不可。

旅の疲れは薬膳スープと豚足で解消。

好年年豬※(にくづきに谷とふしづくり=ハオニエンニエンズージャオ)

台湾

無添加で作る豚足料理と漢方スープの店。漢方素材を贅沢に使い8時間蒸し煮する漢方湯、仕込みに4日費やす豚足。体力回復はここで。※(火へんに畏)滷豬※(にくづきに谷とふしづくり)※(にくづきに谷とふしづくり)蹄75元、加味四物鶏瓦※(奚にふるとり)瓦湯150元など。●西園路一段314號之1 TEL:02・2302・7188 11:00~14:30、16:30~20:30 日曜休 カード不可、日本語メニューなし、日本語少し。

※『anan』2017年4月12日号より。写真・清水奈緒 取材、文・藤森陽子 コーディネーター・片倉真理 栖来ひかり

(by anan編集部)


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