平野紗季子の“MY STANDARD GOURMET”『SLOW』の小皿料理とワイン。

フードエッセイスト・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『SLOW』の小皿料理とワインです。


写真左から時計回りに、ポワローヴィネグレット900円、グラスワイン1200円~、チョコレートのソルベ800円、ジェノベーゼ ガルガレッリ2000円*すべて税抜き。

代々木上原駅から徒歩数分の可愛らしい一軒家。去年の12月にオープンしたワインと小皿料理の店『SLOW』は、入った瞬間「あ、居心地がいい」と感じさせてくれる何かがある。1階奥の大理石のテーブル席は友だちのアトリエに遊びに来たような空気感だし、そこにずらりと小皿料理が並べば祝祭的な嬉しさが込み上げる。フランスのアンティーク食器によそわれた料理は、とろける舌触りのポワローヴィネグレットにしても、野菜の味わいを生かしたジェノベーゼのパスタにしても、クラシカルで風味豊か。普遍的ながらもピントがバッチリあったおいしさに嬉しくなる。ここには店主の好きなものしかないんだな、と気づく。

お店を手掛けるのはファッションブランド『Ernie Palo』のディレクター・山口亮さん。仕事柄度々出かけるパリやニューヨークで仲間たちと囲んだ食の風景が店づくりにも生かされているという。仲間たちと乾杯した夜の記憶や、こつこつ集めた好きなアーティストの作品。店を成すものが時間をかけて選ばれている。だからこその矛盾のなさや無理のなさが、訪れる人の「なんかいいな」を生むんだろう。料理監修を手掛けたのは、『メゾン サンカントサンク』の丸山智博さんと『LIKE』の原太一さん。丸山さんに至っては、山口さんの20年来の友人だという。そんなのやっぱり、いい店になるに決まってる。

Profile

平野紗季子

ひらの・さきこ 1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)、『ショートケーキは背中から』(新潮社)など。

Information

SLOW

東京都渋谷区大山町47‐16 TEL:03・6673・4116 18:00~23:00(22:00LO)、日曜16:00~21:00(20:00LO) 月曜休 Instagram:slow_wine.tokyo

写真・清水奈緒 取材、文・平野紗季子

anan2435号(2025年2月19日発売)より

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