1961年頃、チューインガムの成功に沸き立つロッテは、新たにチョコレート分野へ進出することを決定。最高の品質を求めるロッテは、優秀な技術者を探して、1年もの間ヨーロッパをさすらい、ようやくスイスで長年チョコレート工場長を務める技師、マックス・ブラック氏と巡り会い、ロッテでチョコレートを開発してもらうことに。社長からの「工場の設計も原料の選択も、全て任せる。原価にこだわらず、ミルクチョコの本場スイス以上のチョコレートを作ってくれ」という命を受け、出来上がったのが初代のガーナ。口溶けなめらか、日本人の味覚にぴったりだったガーナはたちまち大ヒット。品不足に陥りましたが、ブラック氏は「熟成前のチョコは、おいしくないから出荷しない!」と頑なに拒否。そのチョコレートへの愛情&真摯な姿勢は、今のガーナにも息づいています。
ガーナといえば、パッケージの赤が印象的。
「発売当時、メジャーな板チョコは茶色でした。ガーナは後発だったため、見た目でも差別化を図るべく、赤を選択。また、チョコレートへの情熱を表現するために赤を選んだ、というのも理由です」
と言うのはロッテの商品担当者。板チョコの魅力とは、オーソドックスさ、クラシカルな雰囲気だと語ります。
「小さな頃、母親から板チョコのひとかけらをもらって食べ、その濃厚さやおいしさに感動した人はたくさんいると思います。今も昔も“板チョコ1枚”は最高のご褒美なのではないでしょうか。その喜びを、ガーナからもぜひ感じ取ってもらいたいですね」
ブラック、ホワイトチョコ各¥110
ボトルチョコ¥340、スティックアイス¥130
(ロッテ 0120・302・300)