生命力の宝庫、春野菜で健康促進。
菜の花、アスパラ、たけのこ…、3~5月が旬の春野菜には、カラダを強化する栄養素がたっぷり。
「春に芽吹く野菜には、動物や人が冬の間に溜め込んだ老廃物を排出し、代謝を高める成分が凝縮しています。独特の苦みや香り成分には、老化や病気の原因になる活性酸素を除去する作用も。春野菜の栄養素をさらに引き出す食材を組み合わせることで、免疫力アップが期待できます」と話すのは、料理家の齋藤菜々子さん。今こそ、おいしい春野菜を使った常備菜を味方につけ、ウイルスに負けないカラダと美肌を手に入れて。
アスパラを使った常備菜とそのアレンジレシピをご紹介します。
アスパラ+サバ=新陳代謝促進
アンチエイジングを強力サポート。
良質なタンパク質で、脳を活性化させるDHA、EPAを豊富に含み、悪玉コレステロールを減らす効果もあるサバ。ビタミンC、Aをアスパラガスで補うことで、若々しいカラダやツヤのある肌、髪を作る完全栄養食に。
アスパラガスのサバ味噌いり卵
<材料/作りやすい分量>
アスパラガス…1束(4~6本)
卵…2個
サバの味噌煮缶…1缶
バター…10g
塩…ふたつまみ
<作り方>
(1)アスパラガスは根元の硬い部分を4~5cm切り落とす。ピーラーで下半分の皮をむき、5~6等分の斜め切りにする。卵は塩を加えて溶く。
(2)フライパンにバターを熱し、卵を流し入れる。そぼろ状になるまで軽くかき混ぜながら中火で炒め、皿に取り出す。
(3)同じフライパンにアスパラガスとサバ缶の身を入れ、サバを細かくほぐしながら中火で炒める。アスパラガスに火が通ったら卵を戻し入れ、さっと炒め合わせる。
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アスパラとサバのエスニック焼きそば
アジア情緒な“大人の焼きそば”は、おもてなしにも。
<材料/1人分>
常備菜(アスパラガスのサバ味噌いり卵)… 50g
中華麺(焼きそば用)…1袋
太白ごま油(サラダ油でも可)…大さじ1/2
(A)
オイスターソース…小さじ1と1/2
ナンプラー…小さじ1
砂糖…ふたつまみ
にんにく(すりおろし)…少々
酒…大さじ2
<好みのトッピング>
レモン(くし形切り)、ピーナッツ(粗みじん切り)、パクチー(ざく切り)など…各適宜
<作り方>
(1)フライパンに太白ごま油を熱し、袋の中でほぐした焼きそば用の麺を入れる。酒を加え炒める。
(2)混ぜ合わせた(A)を加えて全体になじんだら常備菜を加える。炒め合わせたら器に盛り、好みのトッピングを添える。
さいとう・ななこ 料理家、国際中医薬膳師。“今日からできるおうち薬膳”をモットーに、身近な食材で作る手軽でおいしい料理が人気。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。
※『anan』2020年4月22日号より。写真・大嶋千尋 料理・齋藤菜々子 スタイリスト・薫(Dress the Food) 取材、文・安田光絵
(by anan編集部)