世界的人気アーティストが多彩な新作を引っ提げ来日!
先行シングル「Say」は心地よいビートが貫くエレクトロ調のシティ・ポップ。keshiならではの心のひだに染み入るようなナイーブな歌が際立つ。恋人同士における「心の奥底の気持ちをしっかり伝えてほしい」というもどかしさを歌った楽曲で、何度も繰り返される「Say the word」というフレーズが切ない。続いてリリースしたシングル「Dream」は『REQUIEM』の収録曲の中でkeshi自身が一番気に入っているという曲だ。タイトルのごとく、夢の中でたゆたうようなグルーヴに乗せて歌われるのは幻のような「あなた」の存在だ。
この2曲に象徴されるように『REQUIEM』は多彩な曲調のアルバムだ。keshiは結果がどうであれ、人に何を言われようが、自分自身がやりたいことをとことん突き詰めて今作を制作したのだとか。
なお、『REQUIEM』を引っ提げた来日公演が来年2月18日に横浜・ぴあアリーナMMで開催される。日本でも人気が高いkeshiの貴重なライブに注目だ。
2ndアルバム『REQUIEM』。ミュージック・ビデオが韓国のソウルで撮影されたことも話題の先行シングル「Say」と「Dream」を収録した2年ぶりのアルバム。9月13日発売。¥2,790(Universal Music)
ケシ 米・ヒューストン出身のマルチインストゥルメンタルシンガーソングライター。2017年、1stシングル「over u」をリリース。’22年、デビューアルバム『GABRIEL』が全米アルバムチャートトップ20入り。
※『anan』2024年9月11日号より。文・小松香里
(by anan編集部)