ボクシング最強王者・井上尚弥、新たな歴史を刻めるか!? 4団体王座統一戦に臨む

エンタメ
2023.12.22
これまで時代を彩る幾多の日本人ボクサーがいた。そんな中、井上尚弥(大橋ジム)は「日本ボクシング史上最高傑作」との呼び声が高い。世界タイトルマッチ20連勝中。そのうち18戦がKO勝ち。バンタム級で世界4団体の王座統一。今年7月、スーパーバンタム級初戦でWBC、WBOの2団体王座を獲得し、世界4階級を制覇。圧倒的な数字と記録がその称号を物語っている。

最強王者が、2階級目の4団体王座統一に挑む!

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12月26日、井上が新たな歴史を刻もうとしている。東京・有明アリーナで、もう一人のスーパーバンタム級2団体王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体王座統一戦に臨む。

もし勝利を収めれば、バンタム級に続く2階級での4団体王座統一となり、世界で2人目の偉業だ。井上はビッグマッチを前に「圧倒的な強さを見せて勝ちたい。KO決着を見せたい」と自信たっぷりに語る。

ボクシングには世界チャンピオンを認定する団体が4つあり、1階級に複数のチャンピオンが存在する。そのため、誰が一番強いのかわかりにくい。そんな疑問に答えるかのように、近年は互いのベルトを賭け、チャンピオン同士の対決が頻繁に行われるようになってきた。

井上は2018年5月から昨年末まで約4年7か月をかけて、バンタム級の各団体の世界王者を倒していき、4本のベルトを独占した。4団体統一は世界9人目、すべてKOで王座を奪ったのは初の快挙だった。

リング上の井上は「モンスター」のニックネームにふさわしい。桁外れのパワーとスピードで対戦相手をなぎ倒し、観る者の心を震わせる。パフォーマンスや舌戦はせず、デビュー以来、2つの拳のみで強さを表現してきた正統派。いまや世界中から注目されるボクサーだ。

相手のタパレスもWBA、IBFのベルトを持つ実力者。好戦的なファイタータイプでパワーがある。スーパーバンタム級に階級を上げてからは、さらに力強さが増している。井上に勝てば世界的な評価が上がるため、タパレスにとっては一世一代の大舞台。過去最高のモチベーションでリングに上がるに違いない。

試合は映像配信サービス「Lemino」で無料生配信される。井上が宣言通りのKO勝ちで4本のベルトを手にするのか、それとも……。

世界スーパーバンタム級王座統一戦 井上尚弥 vs マーロン・タパレス
日程:12月26日(火)
会場:東京・有明アリーナ
NTTドコモ 映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信

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いのうえ・なおや(右) 1993年4月10日生まれ、神奈川県出身。現WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者。元バンタム級史上初4団体統一王者。これまでに世界4階級を制覇。25戦25勝(22KO)。大橋ボクシングジム所属。

マーロン・タパレス(左) 現WBA・IBF世界スーパーバンタム級統一王者。40戦37勝3敗。

もりあい・まさのり 1972年生まれ、神奈川県出身。東京新聞運動部記者。ボクシングやオリンピック競技を取材。井上尚弥の対戦相手を取材した著書『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』(講談社)が好評発売中。

※『anan』2023年12月27日号より。写真・山口フィニート裕朗/アフロ 文・森合正範

(by anan編集部)

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