山﨑ケイ「出会った当初は1ミリも好きになれなかった」 新刊で明かす“結婚観”

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2022.03.27
著書『ちょうどいいブスのススメ』が話題になったのは3年前。歯に衣着せぬ物言いで、自身の経験や本音を発信し、女性たちの共感を得た。そんな山﨑ケイさんは、約1年半前に落語家・立川談洲さんと結婚。新刊『ちょうどいい結婚のカタチ』は、二人の馴れ初めから結婚までのエピソードを紹介しながら、山﨑さんが行き着いた“ちょうどいい”結婚観を赤裸々に記している。
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「当時は、タイトルの“ちょうどいい”も“ブス”も炎上して揚げ句の果てに『ススメるな!』とまで言われました(笑)。そういうわけで今回のタイトルは、誰にも何もススメない、“カタチ”にしました。この本は、Web連載していたものをまとめて、犬山紙子さん、横澤夏子ちゃんとの対談、結婚相談所への潜入取材を書き下ろして追加したもの。私自身、子供の頃から、時がくれば結婚は自然とするものだと思っていました。20代後半に周りの友達が、急に元彼とヨリを戻していたり、次々と“駆け込み婚”をしていったことで焦りまくった時期を経て、ある程度仕事も落ち着いて、女友達と遊ぶほうが楽しくなっていった。そんな過程で、そもそも結婚って何でするの? なんてこの期に及んでの疑問や、グラグラな女心を経験してきました。そんな私がなぜ、38歳で結婚を選択したのかというひとつの“カタチ”を知っていただければ、と」

実は婚活は苦手だった、という山﨑さんだからこその気づきは多く、婚活のコツも盛りだくさんの本書。

「行動しなければ何も始まらないなと夏子ちゃんと話して思いました。それに、婚活をしていると、理想ではなく本当はどんな相手を求めているのかとか、逆に結婚しなくていいや、なんて答えが出たりして、自分を知ることができると思うんです」

そうして結婚したのは、4年もの間猛プッシュを続けてくれた、元“後輩芸人”だった。

「実は、出会った当初は1ミリも好きになれなかった夫ですが、今は、家で『結婚したね!』なんて言い合ったり、『指輪です』なんて薬指を見せ合ったりしてます(笑)。もちろん、結婚するとなると名義変更など、女性は面倒くさい手続きがたくさんあるけど、結婚に伴う行事を一つ一つ乗り越えることで生まれた絆やつながりもあって。たとえば、うちはコロナ禍での結婚だったので、お互いの親がまだ会ったことがないんです。でも、富山で一人暮らしをしているお義父さんを気遣って、私の母親から『大雪だけど大丈夫かしら』なんて連絡があって、それを伝えたらお義父さんから雪景色の写真が送られてきたりして。こういう新しい関係性とか思いやりっていいな、って。事実婚などフリーなパートナーシップがカッコいいとされがちな時代ですが、それもカッコいいし、結婚もカッコいいと思う。だから、少しでも“結婚”というワードに引っ掛かっている女性たちに読んでもらえたら、そして結婚っていいね、と思ってもらえたらハッピーです」

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山﨑ケイ(相席スタート)『ちょうどいい結婚のカタチ』 諦めて結婚を投げ出すのではなく、無理をして突き詰めるでもない“ちょうどいい”方法を山﨑ケイがアドバイス。夫婦のウェディングフォトも掲載。ヨシモトブックス 1540円

やまざき・けい 1982年6月13日生まれ、千葉県出身。NSC東京校13期生。2013年に相方の山添寛とお笑いコンビ・相席スタートを結成。TBSラジオ『24時のハコ』にて、相席スタートが3月を担当。

※『anan』2022年3月30日号より。写真・小笠原真紀 インタビュー、文・若山あや

(by anan編集部)

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