カン・ドンウォン「一人二人のゾンビなら倒せます(笑)」 超話題作の続編に主演

エンタメ
2020.12.31
人間をゾンビ化させる謎のウイルスが韓国各地で発生。その感染者が紛れ込んだ新幹線の車内で起きたパニックを描き、世界160か国以上で大ヒットを記録した映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』。あれから4年、アフター・パンデミックの世界が観たいという熱い声に応え、前作でもメガホンをとったヨン・サンホ監督の手によって、ついに続編『新感染半島 ファイナル・ステージ』が完成。そんな世界中から注目を集める超話題作の主演に抜擢されたのが、カン・ドンウォンさんだ。

大ヒットした前作から4年後のアフター・パンデミックの世界を描く。

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「前作は4年前に僕も劇場で見たのですが、とてもおもしろかった。自分がその続編に出演するからには、それを超えるような作品にしなければと思いましたし、前作のファンの方をがっかりさせたくないとも思いました。でもシナリオを見たら、ケイパームービーの要素も含んだ、前作とは全く違う内容でしたし、以前から出演してみたいと思っていたポスト・アポカリプスの世界が描かれているのもとてもよかった。起承転結もしっかりしているし、これは前作のファンにもきっと気に入ってもらえるだろうなと思いました」

物語はパンデミックから4年後の荒廃した半島が舞台。カン・ドンウォンさんが演じるのは、ウイルスによって大切な家族を失い、亡命先の香港で廃人のような暮らしを送っていた元軍人のジョンソク。そんな彼のもとに、ロックダウンされた半島に戻り、大金を奪って帰還するという危険なミッションが舞い込む。絶望の日々から抜け出すべく、4年ぶりに潜入した半島でジョンソクたちを待ち受けていたのは、さらに増殖した感染者たちと、この世の地獄を楽しむ狂気の民兵集団だった―。

「ジョンソクは世の中を厭世的に見ているところがあるのですが、物語が進むにつれて徐々に変わっていきます。観客のみなさんがジョンソクのあとを追って映画を観ることができるように、そんな心境の変化をしっかり見せられたらいいなと思いました。難しかったのはやはり、ゾンビとのアクションですね。ゾンビはある程度動きが決められていて防御ができないので、こちらが怪我をさせないように注意して演じました」

そんなアクションシーンや射撃戦、荒れた都市を背景に繰り広げられるカーチェイスも大きな見どころ。しかし、「常に体を鍛えているので、特別な準備は必要なかった」という。

「銃は映画『MASTER/マスター』や『人狼』を撮った時に訓練を受けていましたし、体づくりに関してはアクションチームに、最近は映画『Tsunami LA』の撮影のためにLAでサーフィンをしていると伝えたら、『だったら大丈夫だね』と言われて。格闘技の経験もあるので、大勢は無理かもしれないけれど、一人二人のゾンビなら倒せるくらいの力はあると思います(笑)」

本作が公開されるのは、奇しくもパンデミックの最中。最後にドンウォンさんからこんなメッセージが。

「この映画を撮っている時は、まさか世界がこんなことになるとは予想もしていなかったのですが、今の現実と重なるところがたくさんあります。きっといろんなことを感じさせてくれる時間になるはずですし、癒しにもなると思うので、みなさんにも劇場で安全を確保しながら観ていただけると嬉しいです」

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地獄からの脱出に追い詰められたジョンソク(カン)は、とある生存者の母娘と手を組む。彼らの決死の作戦とは…? 監督/ヨン・サンホ 出演/カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョンほか。2021年1月1日全国公開。
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『新感染半島 ファイナル・ステージ』 1981年1月18日生まれ、韓国出身。2000年にモデルデビューし、'03年に俳優に転身。是枝裕和監督が手掛ける韓国映画『ブローカー(仮)』や、ハリウッド進出作『Tsunami LA(原題)』も準備中。

※『anan』2020年12月30日-2021年1月6日合併号より。インタビュー、文・菅野綾子

(by anan編集部)

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