文/古賀令奈
タッチアップでは合っていたのに…色が合わないファンデーション
ファンデーションを新調するとき、色選びに悩む方は多いでしょう。失敗しないようにコスメカウンターできちんとタッチアップしてもらったはずが、購入後に自分で使ってみたら白浮きしてしまったという失敗談は少なくありません。筆者も同様のケースで困った経験があります。
この原因として考えられるのは2つ。1つは、美容部員さんから提案された色の選択肢で「明るめ」を選んだケースです。とくに、春先に明るめのファンデーションを購入すると、次第に日焼けしていき、夏には首の色との差が大きくなるケースが多々あります。夏から秋の初めにかけて使う場合は肌が暗くなりがちなので、明るめは避けておいたほうが無難でしょう。
もう1つは、手持ちのトーンアップ系の下地と合わせているケースです。タッチアップで使用された化粧下地よりもトーンアップ効果の高い化粧下地を使うと、より明るい仕上がりになります。ファンデーションは化粧下地との組み合わせ方で仕上がりが変わるため、ベースの色まで意識して購入することをおすすめします。
淡い色で顔色が悪く見えたから変えたのに…濃い色のリップ
40代になると似合うリップの色が変わりがち。昔は違和感なくつけられたベージュや淡いピンクのリップをつけると、顔色が悪く冴えない印象になる方は少なくありません。
一方、昔は浮いて見えた濃い色のリップがしっくりくることも多いでしょう。歳を重ねると濃い色のリップを楽しみやすくなる年代ではあるものの、なじみにくい色だと妙に浮いてしまうこともあり、やはり失敗のリスクが低いとはいえません。筆者も普段と違う色のリップにチャレンジしてみた結果、外につけて出る勇気が持てない仕上がりになり、お蔵入りさせたことがあります。
リップ選びで失敗しがちな方は、オレンジ系のリップとローズ系のリップのどちらが似合うかなど傾向をつかめると、色選びに成功しやすくなるでしょう。テスターで試すのがベストですが、難しい場合は公式サイトなどで似合う色を探せるメイクシミュレーションを実施しているブランドも多いので、そうしたサービスを活用するのもおすすめです。
気合いを入れて買ったのに…高級なエイジングケア美容液
40代はエイジングケアに力を入れたくなるお年頃。筆者は奮発していつもより高級ラインの美容液を買ってみたものの、思ったような変化がなくがっかりした経験が何度もあります。
化粧品は高級であればあるほど効果を期待したくなりますが、残念ながら必ず実感できるわけではありません。そもそもエイジングケア化粧品は、年齢に応じたケアができるアイテムです。高級美容液だからといって変化を保証するものではないので、期待値を超えるとは限らないことを覚えておきましょう。
高級品を選ぶよりも、続けやすい価格帯でお悩みに合った成分が配合されたアイテムを継続するのが理想的だと考えます。一時的に高級なものを使っても、使用をやめたら肌のコンディションは戻ってしまうでしょう。無理なく使える価格帯の商品を使い続け、コンディションをキープすることを意識したいですね。
マイルドさを重視したら泡立ちが…洗浄力が低いシャンプー
洗浄力の高すぎるシャンプーは、髪や頭皮の乾燥を招くことも。筆者はもともと乾燥しやすい髪質で髪がパサパサになるため、シャンプー選びには慎重です。髪と頭皮のうるおいを保てるように低刺激で洗浄力の穏やかな商品を重視したいのですが、こうしたアイテムには洗浄力が低すぎるものが多く、失敗することが何度もありました。
現在は洗浄力と泡立ちのよさに妥協せず、髪のうるおいを保ちながらきちんと洗えるバランスのよいものを選ぶようになりました。自分に合うものを選ぶのは難しいですが、美容師さんに相談して髪質に合ったものを提案してもらうとよいでしょう。
失敗は成功のもと! 自分のベストコスメを見つけよう
コスメ選びで失敗すると後悔するかもしれません。しかし、失敗したということは、自分に合わないものを見つけられたということ。失敗を重ねないための学びになり、よりよいものを見つけるための一歩につながります。失敗を恐れすぎず、自分に合うコスメ探しを楽しんでくださいね。
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筆者情報
古賀令奈
京都在住の美容ライター。日本化粧品検定特級 コスメコンシェルジュ。お悩みに寄り添ったメイク方法を中心に、さまざまな美容記事を執筆。メイクテクニックやスキンケア方法、コスメレビューなど、気になる美容情報をわかりやすく解説。