「強か」は「つよか」ではありません!【漢字クイズ】意外と読めない漢字3選

文・田代わこ — 2024.1.29
意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「強か」、「私か」、「微か」の読み方に迫ります!

【漢字クイズ】vol. 24

正しく読めたらスゴイ!

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「強い」や「強める」など、誰もが読める漢字「強」。音読みの「強烈」や「強欲」なども難しくない読み方です。では、「強か」は正しく読めますか?

「強か」は「つよか」ではありません!

正解は、


「したたか」でした! 

国語辞典によると、「強か」の意味は、「非常に強いさま、しぶといさま、はなはだしいこと」など。別の漢字で「健か」とも書きます。

使用例は、「強かなチーム」、「強かな女性」など。「したたか」という言葉は知っていても、漢字にすると意外と読めないこともありますね。

ちなみに、「強」にはほかにも読み方があるのでご紹介。

・「強ち」……「あながち」
意味は、もともとは「強引なさま」ですが、今は打消しの語とともに「必ずしも(~ではない)」という意味で使われることが増えています。使用例は、「強ち間違いではない」など。

・「強いる」……「しいる」
意味は、強制すること。「無理強いする」などと使います。

「私か」は「わたしか」ではありません!

正解は、


「ひそか」でした! 「私」は毎日のように使う言葉なので、つい「わたし・わたくし」と読みたくなりますが、違います。

「私か」の意味は、「人に知られないようにするさま」など。「私かに想いを寄せる男性から告白された」などと使います。

ちなみに、「密か」、「窃か」、「秘か」も読み方は「ひそか」。人目を忍んで秘密に物事を行うような意味を表す漢字は、バラエティ豊かですね。

「微か」の読み方は…

正解は、


「かすか」でした!

「かすか」のおもな意味は、「物事がはっきりと認められないさま、さみしいさま、みすぼらしいさま」など。別の漢字では「幽か」とも書きます。

使用例は、「微かな匂いが残っている」、「微かな記憶をたどる」など。

「微妙」、「微笑」など「び」と読むことが多い漢字ですが、「かすか」の読み方もぜひ覚えておいてくださいね。

なお、「微か」の読み方として「かすか」のほかに「ひそか」を記載している辞典もあります。

以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!


参考資料:
『広辞苑』(岩波書店)
『日本国語大辞典』(小学館)
『デジタル大辞泉』(小学館)
『字通』(平凡社)