
もう関わりたくない… 職場で“嫌われている同僚”が言いふらす「不倫の真相」【後編】
同僚のタレコミに嫌気がさし…

「南川さんとの食事中に、夫の不倫の話を聞かされ、さらにその不倫相手の女性社員の男性関係にまで話が及びました。私が夫のLINEを覗いたとき、見た限りではその女性の名前はありませんでした。もし不倫をしているなら、分かりやすい位置に出てくるはず。
適当なことを言っているんじゃないかという思いと、ずかずかと夫婦関係に踏み込んでくるような物言いに、私も苛立ってしまって。そこで私は、“夫に興味があるのはあなたなのでは?”と言い、“不倫しているのはあなたなんじゃないの?”と訴えました」
不倫の真相
「私の訴えに、南川さんは顔を真っ赤にして、怒りを滲ませました。そして、“なに言ってるの!”とヒステリックにわめき始めたので、これはもう収拾がつかないと思い、いったんその場は解散せざるを得ない状況に。
私は夫とちゃんと話すべきだと思い、家に帰ってから、南川さんとの会話を夫に包み隠さず伝えました。すると夫は、“ごめん”と謝りました。なんと、不倫を認めたのです。
南川さんの言ったとおり、相手は営業部の女性社員でした。しかし夫が言うには、関係を持ったのは“一年前に一度だけ”とのこと。職場の飲み会でかなり酔ってしまい、ホテルに行ってしまったとのことでした。それ以来お互いに距離を取っていて、一切何もないと…。確かに、それならばLINEの履歴に残っていないのも頷けました」
「もう関わらないで欲しい」と断言

「南川さんになぜ伝わってしまったのかというと、その女性社員が彼女に口をすべらせてしまったからだそう。情報を仕入れた南川さんが、夫に対して、“不倫したんでしょ?”とちょっかいをかけるように。冗談半分ではあるものの、“璃子さんに言っちゃうよ?”と脅されていたそうです。
そして私は、別の友人を通じて不倫相手の女性社員にも連絡を取り、事実を確認。彼女の謝罪を受け入れ、それ以上追及することはしませんでした。
不倫疑惑の全貌が明らかになったところで、今度は私のほうから南川さんを誘い、食事に行きました。そこで、これまでの経緯を伝えました。そして、“私たち夫婦は大丈夫だから、もう関わらないで欲しい”とハッキリと伝えました。
南川さんの反応はというと、“むしろ感謝してほしい”と言ってきました。“私が不倫について教えてあげたからでしょ”と平然と言ってのける様子に、私は呆れましたね」
同僚の異動が決まり…
「南川さんに夫婦関係について話したことで、噂を立てられるのは覚悟していました。しかし、同僚たちのなかには南川さんを嫌っている人が多く、むしろ私の味方をしてくれる人が多かったです。南川さんが私たち夫婦について何か話をしても、冷たくあしらってくれたようでした。
ほどなくして、南川さんの異動が決まりました。どうやら、人事には南川さんについての相談がたくさん寄せられていたよう。業務にも差し障りがあると、クレームが入っていたようです。
当然、夫に対して監視の目を光らせていますが、一旦は平穏な日々を取り戻すことができました。ちなみに南川さんは、早速異動先でも煙たがられていると噂を耳にしています」
“嫌われている同僚に夫の不倫を告げられた妻の告白”をご紹介しました。
噂好きの同僚によって、危うく夫婦関係を壊されるところだったようです。やはり、噂を鵜呑みにするのではなく、しっかり相手と向き合って話し合うのが大切でしょう。
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