“私の3年間を返して”… 略奪婚に失敗した不倫女性の「悲惨な末路」【後編】

“私の3年間を返して”… 略奪婚に失敗した不倫女性の「悲惨な末路」【後編】

文・塚田牧夫 — 2023.4.23
秀美さん(仮名・35歳)は、学生時代からの友人だった夫と28歳で結婚。結婚して数年が経ち夜の営みも減ってきた頃、秀美さんの前に「夫の不倫相手」と名乗る女性が突然現れます。そして、相手の女性は“今は妊娠3か月”と言って秀美さんに離婚を迫り…。その後、どういう結末を迎えたのか伺いました。

続きを読む

忘れかけていた恋愛感情がよみがえって

「夫が不倫相手と出会ったのは、前の職場にいた頃。それまで仕事以外での接点がなかったものの、ある年の忘年会で席が隣同士になり、恋愛相談をされたのだとか。当時20代だった彼女の恋愛話に、夫は懐かしい感覚をおぼえたそうです。
私に対する恋愛感情がすでになくなっていた夫は、自分も恋愛をしているときの高揚感を味わいたいと思ったのでしょう。忘年会で距離が縮まった二人は、その後もプライベートで会ううちに不倫関係に至ったそうです」

不倫にのめり込んでいく夫

「夫は私がいる手前、体の関係は一度きりにしてプラトニックな恋愛を楽しむつもりだったそう。ですが、次第に彼女に本気でのめり込み、他の男性にとられたくないという感情まで芽生えていったとのこと。
彼女も30歳を過ぎて焦りが出てきたのでしょう。夫に離婚を迫るようになり、略奪婚を企てていたそうです。ですが、彼女が妊娠しているなんて初耳だと。そんな素振りはなく、夫は“嘘じゃないか”と疑っていました」

距離を置いて考えることに

「私の3年間を返して…」略奪婚に失敗した不倫相手の悲惨な末路【後編】

「話し合いの結果、私は夫と距離を置くために別居することに決めました。独身の友人に相談したところ、“それならうちにおいでよ”と親身になってくれて、友人宅にしばらく身を寄せることに。
その間、夫は不倫相手と話し合いを続けていましたが、不倫相手の妊娠はやはり嘘。なんとか私たちを別れさせたくて、妊娠3か月と嘘をついたそうです。
そして、夫が妻と離婚するつもりはないとはっきり伝えると、“私の3年間を返して!”とひたすら泣きわめかれたそう。その後も精神的に不安定な状態が続いて体調を崩したあげく、親にも不倫をしていたことが知られて勘当同然となったようです。不倫相手に対して取り返しのつかないことをしてしまったと、夫はすごく反省していましたね」

再び一緒に暮らし始めたものの…

「夫が不倫相手と別れたことで、私は家に戻りました。不倫が発覚した時点で離婚も考えましたが、“やり直したい”という夫の希望を受け入れ、再び一緒に生活を始めてみたんです。ですが、どうしてもギクシャクしてしまって…。
やはり、一度裏切られた相手を再び信じるのはどうやっても無理だとわかったんです。それがやっと納得できたので、離婚することにしました。夫の不貞が原因での離婚なので、夫からは相応の慰謝料を受け取りました。夫とは深い絆で結ばれていると信じていたので散々悩みましたが、最終的に離婚を選択できてよかったと今は思います」


突然夫の不倫相手が現れて離婚を迫られ… 前編はこちら

“突然現れた夫の不倫相手に翻弄された女性の告白”をご紹介しました。
一度でも夫婦の関係性が崩れてしまうと、修復するのは難しいでしょう。結婚生活に刺激を感じなくなったからといって、不倫が許されるはずはないのです。

©maruco/LeoPatrizi/gettyimages