憧れの彼と偶然再会して… 思いを抑えきれず「不倫沼にハマった35歳妻の告白」【前編】

文・塚田牧夫 — 2022.11.12
いくら相手に好意を抱いていても、必ずしも結ばれるとは限りません。何事もなく終わっていく恋だってあるでしょう。しかし、偶然の再会で思いも再燃し、関係が始まる場合もあります。沙梨さん(仮名・35歳)も、かつての憧れの人と再会し、不倫に堕ちてしまったそう。どんな状況だったのか、詳しく伺いました。

友人に誘われてレストランへ

Woman drinking at the bar

「私は子どものころからピアノとバイオリンを習っていて、中学高校と吹奏楽部に所属していたくらいの音楽好きです。あるとき、同じ音楽好きの友人である亜由子(仮名)に誘われて、レストランに行きました。そのお店はグランドピアノがあって、ディナータイムにミニコンサートが開かれていたので気になっていたんです。

落ち着いた雰囲気のレストランで、美味しい料理をいただきました。そして午後8時になると、ピアニストの男性が入ってきて生演奏が始まりました」

6年前に好きだった人と再会

「繊細さに溢れた演奏で、私の好きなタイプの音色でした。ウットリ聞き入っているうちに、そのピアニストの男性に見覚えがあることに気付きました。その人は、かつて私が憧れていた市橋さん(仮名)でした。出会ったのは6年前、市橋さんは当時付き合っていた彼の先輩にあたる人でした。何度か彼と一緒に演奏会に足を運ぶうちに、私は市橋さんのファンになっていきました。
彼氏がいながらも、市橋さんに密かに思いを寄せていたのですが、演奏会に足を運ぶくらいしかできません。そうして、いつの間にか疎遠になっていきました。時々、インターネットで検索することはありましたが、まさかこういう形で再会するとは思ってもみませんでした」

メールを送ると返信が…

Young Woman Using Smart Phone Before Bedtime

「ミニコンサートが終わって、去り際のこと。私のこと、気付くはずないよな…と思っていたら、“沙梨ちゃん?”と声をかけられたんです。あの時は嬉しさのあまり、言葉が出なかったですね。ドキドキしながら“お久しぶりです”と挨拶して、市橋さんの名刺をもらいました。その名刺には、メールアドレスが書かれていたんです。
翌日メールを送ってみると、すぐに返信がきました。そこからLINEでやり取りをするようになって、“食事でもどうですか?”と誘われたんです。
ですが、すでに私は既婚者で、夫と小学1年生になる子どもがいます。妻として母として、不貞行為などしていいはずがない…と思いましたが、私がずっと憧れていた人。どうしても会いたくなって、夫には友人に会うと嘘をついて出かけました」

憧れの彼との不倫

「2人きりで会うのは初めてで、すごく緊張しました。そして、食事をしながらいろいろな話をしました。市橋さんは、オーストリア人の女性と結婚したそうですが、今は別れてバツイチに。そして6年前、私のことを意識していたと言うんです。ただ、“後輩の彼女に手を出すわけにはいかなかった”と、行動には移さなかったそう。それを聞いて、私も感情が一気に溢れ出しました。
そのあと家に誘われて、我慢できずに応じてしまいました。部屋にはグランドピアノが置いてあり、私のために1曲弾いてくれて。間近で演奏する姿を見て、その音色や指先の美しさに魅せられました。贅沢な時間を過ごしたあと、私は“1度だけ…”と流れのまま市橋さんに抱かれました」


美しい不倫物語から一転、最悪の結末へ… 後編はコチラ



“憧れていた人との再会で不倫に堕ちた女性”の告白をご紹介しました。

憧れだった人との偶然の再会から始まる不倫。美しくて切ないラブストーリーのような展開ですが、やっていることは不貞行為です。自分の家族を裏切っているという事実を忘れてはいけません。

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