朝起きたら、知らない男性が隣にいた…! ルームシェアで起きた「恐怖のトラブル」【前編】

朝起きたら、知らない男性が隣にいた…! ルームシェアで起きた「恐怖のトラブル」【前編】

文・塚田牧夫 — 2022.7.10
部屋を借りて友人と一緒に住む、ルームシェアをした経験があるという人もいるでしょう。ただ、同じ屋根の下で他人と暮らすとなると、仲が良くてもいろいろなトラブルが起きることもあるようです。沙由美さん(仮名・29歳)も以前友人とルームシェアをしていましたが、様々なトラブルに見舞われたそうです。いったいどんな経験をしたのか、彼女に詳しくうかがいました。

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新たな入居者

「もう4年くらい前の話です。私はもともと友人とルームシェアをしていたんですが、その友人が彼氏と同棲をすることになり、出て行ってしまいました。

当時借りていた部屋は広く、私だけで家賃を払うのは厳しかったので、新たな住人を探したんですね。そこでネットでルームシェアをする相手を募集すると、一人の女性が連絡をくれました。

その女性はアルバイトをしながら劇団員として活動をしている、雪乃ちゃん(仮名)。彼女は私と同じ年齢ということで、親近感がありました。

また、メールでしばらくやり取りをしたのち、実際に会ってみると、明るくて元気な女性でしたね。私は“雪乃ちゃんと一緒に暮らしたら楽しそうだな”と思い、彼女を迎え入れることにしました」

毎晩のようにお酒を飲んで語り合い

「部屋は共有スペースであるリビングがあり、その両脇に1部屋ずつとあるという間取りでした。

雪乃ちゃんとルームシェアをし始めた頃は、毎晩のように一緒にお酒を飲んでいましたね。そこで、将来のことを話したりしました。

当時の雪乃ちゃんは、“絶対に役者として成功する”と熱く語っていたんです。とはいえ、主役になりたいわけではなく、名脇役になりたいと言っていました。

ただ、1つ気になったのは、性格がちょっとガサツなところ。雪乃ちゃんは片づけをせずに寝てしまいがちだったので、私が朝起きて片づけることが多かったんです。そこはまだ、目をつぶれる範囲だったんですが…」

危うく警察沙汰に…

「そんなある日、私が仕事から帰ると、リビングがしっちゃかめっちゃかな状態になっていました。そのとき私は、てっきり部屋に泥棒が入ったんだと思ったんです。

そこで、すぐに警察に電話しようとしたんですね。でも、自分の部屋を見てみると、全然乱れていないんです。そこで、雪乃ちゃんに電話をしました。すると、“撮影でリビングを使わせてもらった”と言うんです。

どうやら、リビングで次の舞台のポスターやチラシ用の写真を撮っていたようでした。それで、そのまま片づけずに家を出ていってしまったのです。

危うく警察に電話するところだったので、そのときはさすがに文句を言いましたね」

目を覚ますと隣に知らない男性が…

「私は雪乃ちゃんの劇団員の人とも、会う機会がありました。あるとき、同じ劇団員の女性が家に来て、三人で飲んでいたんですね。その際、私は途中で眠くなってしまったので、先に自分の部屋に戻りました。

その翌朝です。寝ていると、隣からいびきが聞こえてきたんです。しかも男性の…。恐る恐る目を開けると、すぐ隣に知らない男性が寝ていました。

怖かったですよ。しばらく動けませんでした。スマホがなんとか手の届く位置にあったので、雪乃ちゃんに慌てて電話をしたら、寝ぼけた声で“そこに居たんだ”と言うんです。

なんでも、私が寝たあとに劇団員の男性を呼んだらしく、その男性が酔っぱらって私の部屋に入ってきたようでした。さすがに迷惑だったので、そこで私は初めて雪乃ちゃんにブチ切れました」


ルームシェア相手に振り回された沙由美さんが迎えた「衝撃の結末」とは… 後編に続きます



“ルームシェアでトラブルに見舞われた女性の告白”をご紹介しました。

いくら仲が良くても、一緒に暮らすとなるといろいろと問題が出てくることもあるようです。それがあまり知らない相手となれば、なおのことでしょう。ルームシェアをする際は、トラブルを防ぐためにも、ルールなどを事前に決めておいた方がいいのかもしれませんね。

©prpicturesproduction/recep-bg/gettyimages