“この結婚は間違いだったね”… 32歳女性を待っていた「ヤバすぎる結末」【後編】
夫と一緒にいることに申し訳なさを感じて
“新婚”であるにもかかわらず、元不倫相手のことを忘れられない美波さんは、夫に対して申し訳なさを感じるように。そのとき既に、夫婦関係は完全に冷え切っていたのだそう。
「文句を言わない夫に対して、お門違いですけど苛立ちもありましたね。『他の男性を想っていることを知っていて、この人はなぜ何も言わないの!?』という感覚でした。今思えば、そのときに浮気をしているわけではないから、夫としては私に文句の言いようがなかったのかもしれませんけどね。
当時アルバイトをしていた私は、夫が仕事に行くとスマホで元不倫相手との写真を見返しては涙を流し、仕事を終えた夫が帰宅するまでずっと元不倫相手のSNSをチェックしたり、過去のLINEを読み返したりして、不倫時代の思い出にばかり浸っていました」
そのうちに、美波さんは夫への申し訳なさと幸せを感じられない結婚生活への不満から離婚を考えるように。「このまま今の夫と一緒にいても、私はずっと元不倫相手のことを想って生きていくのではないだろうか」と感じ、「夫といても意味がない」と考え、離婚を提案しました。
夫とはあっさりと離婚が決まり…
美波さんからの離婚の提案を、夫は驚くほどあっさりと了承。そして、そのときに「この結婚は、間違いだったね」と夫に言われ、その言葉は今も美波さんの頭の中に強烈に残っているそうです。
「夫も私も“結婚”に夢を見すぎていたのかもしれませんね。いざ結婚してみたら、お互いにさほど愛情がないものだから、うまくいかなくて当然だったのでしょう」
夫と離婚をした美波さんは、再び元不倫相手への想いを募らせる毎日に。この時点で元不倫相手と別れて1年半以上が経過していましたが、想いは深まる一方だったと美波さんは話します。
「元不倫相手とは連絡をとっていませんし、もちろん会ってもいません。それなのに、彼への想いばかりが強くなってしまって…。離婚してからは恋愛をする気にもなれなくて、元不倫相手との思い出だけを大切に毎日を頑張っています。
彼から連絡がくることはないかもしれないけれど、もし何かを理由に彼が離婚をしたら、もう一度私にもチャンスが訪れるのかな… とも考えてしまいます。
そんなに“いい人”ってわけでもなかったんですけど、私には元不倫相手が運命の人に思えてなりません」
不倫相手に対して、別れてからも未練が断ち切れずに苦しむ女性は少なくありません。しかしそれは「愛」ではなく、望んでも手に入らなかったものへの「執着」であることも多く、どこかでその事実に気づかなければ、前を向けなくなってしまうことも…。
どこかで自分なりに気持ちに整理をつけて、明るい未来へと少しずつ進んでもらいたいですね。
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