“理性で抑えられなくて…” 不倫の深みにハマった「昼顔妻の末路」とは【後編】

文・並木まき — 2021.5.9
産後のレスから、ドロ沼不倫へと足を踏み入れてしまった愛さん(仮名・30歳)。寂しさを埋めるだけのつもりが、いつしか夫以外の男性を本気で愛してしまうように……。しかし、夫のある身でのそんな関係は、長くは続くきませんでした。今回は、不倫に手を染めてしまった愛さんの悲惨な末路について話を聞きました。

罪悪感と不倫相手への気持ちで揺れる毎日

「浮気に気づいたかもしれないと思うほど優しくなった夫に対しては、日増しに罪悪感が募りました。

けれど、不倫相手である智久くんへの気持ちは理性で抑えられるものではなく、夫にバレたかもしれないと思いつつも、智久くんとは毎週デートをしていたんです。

智久くんからは、『早く離婚して一緒になろう。子どもも僕が面倒を見るし、父親になるよ』と言われていたので、今の夫とは離婚して、智久くんと再婚したいという気持ちも強くなっていました」

レスだった夫から急に誘われ…

「そんなある日、1年近くレスだった夫から、前触れもなくいきなり誘われたんです。

実は、不倫を始めるまでは夫婦間のレスに悩んでいました。そのため、夫から誘われることは待ち焦がれていたはずだったんです。しかし、そのときの私は夫の誘いを素直に受け入れることができず、思わず夫のことを手で払いのけてしまったんです。

さすがに、これには夫も驚いたようで、その日から夫は私に対して再び冷たく当たるようになりました。

コロナ禍なのに頻繁に飲みに出るようになり、家でもほとんど口をきかなくなったんです。完全に“家庭内別居”という感じでしたね」

不倫相手が転勤。そして自然消滅

「なんとかして、夫に不倫がバレることなく上手に離婚できないかと考えていた矢先、智久くんの転勤が決まり、彼は遠く離れたところに引っ越すことが決まりました。

智久くんからは『離婚して、ついてきてほしい。再婚しよう』と言ってもらえていたのですが、私がモタモタしているうちに時間ばかりが過ぎていき……。

そして、あっという間に智久くんが引っ越す日が来てしまい、頻繁には会えない距離になりました。最初のうちは、電話やLINEで連絡を取り合っていましたが、2か月を過ぎた頃から、智久くんからの連絡が少なくなり、そのうち連絡が取れなくなってしまったんです。

慌てた私は、何度も智久くんに電話をしました。しかし、彼が電話に出てくれることは一切ありませんでした。引越し先の住所は聞いていなかったので、電話に出てくれなければ、どこにいるかも分からず……。

結局、夫とは相変わらずの家庭内別居が続き、智久くんが消えてしまうという、前よりもずっと孤独な状況に置かれてしまったんです。

今でも智久くんには連絡をしていますが、LINEも電話もまったく応じてくれません」


彼女が不倫に足を踏み入れたキッカケとは…? 前編はこちら

夫がいる立場で孤独や不満から逃げるように、夫以外の男性と関係を始めてしまう女性もいます。

しかし、その先にハッピーエンドが待っていることは、ほとんどありません。どんな事情があるにせよ、不倫の道には足を踏み入れるべきではないのです。

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