もっと“触れてほしくて”… アラサー独身女性が「ドロ沼不倫」にハマった理由とは?【前編】

文・並木まき — 2021.4.30
「不倫なんて、自分とは関係のない話」と思っていても、ひょんなことから足を踏み入れてしまう人もいます。美恵さん(仮名・33歳)は、結婚を考えて付き合っていた彼とうまくいっていなかったときに、奥さんとの関係が冷めきっていた既婚男性と出会い、そこから不倫にのめり込んでいったそう。いったいそこには、どんな事情や気持ちが隠されていたのでしょうか。

不倫相手の彼と出会ったきっかけは?

「2年間も不倫を続けた彼と出会った当時、私には彼氏がいました。

彼氏とは結婚を前提に付き合い始めたのですが、交際から1年を過ぎても結婚の話になると避けるし、デートの回数も段々と少なくなっていきました。そのため、とてもじゃないけれど愛されている実感がわかず、ただ“付き合っている”というだけの毎日に、私は寂しさを感じていたんです。

そんなとき、友人から誘われた飲み会で雄二さん(仮名・37歳)と出会いました。雄二さんへの第一印象は可もなく不可もなくという感じで、特に印象には残りませんでしたが、帰り際に雄二さんから誘われたため、LINEを交換したんです」

不倫が始まった経緯は?

「雄二さんとLINEのやりとりをしているなかで、『妻とはうまくいっていない』と言われました。

実際、彼が残業で夜遅くに帰宅をすると、奥さんは彼の夕食を作っていないことも多かったようで、『今日もコンビニ飯だよ』なんて写真付きのLINEが届くこともしばしば。それを見て、かわいそうだなって思っていました。

そうやってLINEのやりとりで距離が縮まっていった結果、いつしか2人きりで会うように。

彼氏とうまくいっていなかった私は、年上で包容力のある雄二さんにどんどん惹かれてしまい、あっという間に不倫が始まりました」

不倫にのめり込んだのはなぜ?

「彼が『こんなの初めてだよ。妻にはこんな気持ちになったこともない。運命の出会いだ』って言ってくれるたびに、嬉しくてたまらなかったんです。恋人とはうまくいっていなかったこともあり、私自身も年上で経験豊富な雄二さんにどんどん惹かれるようになりました。

また、私は彼氏とはそういった行為をするのが嫌いだったんですが、彼は違ったんです。“もっと触れてほしい”と思えたのも、雄二さんが初めてでした。いやらしい気持ちではなく、純粋に“本当はこんなに素晴らしいものなんだ”って感動しましたね。

次第に、私は“彼が離婚をしてくれればいいのに”と思うようになりました。その結果、私自身は恋人と別れて、雄二さん一筋になろうと決意したんです……」


美恵さんが迎える衝撃的な結末とは…!? 後編に続きます。

“不倫は映画かドラマの中の話で自分とは無関係だ”と思っていた人でも、ふとしたキッカケで不倫にのめりこんでしまうこともあります。恋人とうまくいっていないなど、心に隙間があるときほど、既婚者の入り込む隙間も大きいのかもしれません。

しかし、どんなときでも既婚者と男女の関係に進むのはご法度です。不倫にハッピーエンドはないと肝に銘じておくべきでしょう。

©Boy_Anupong/gettyimages
©Phoebe Jane Barrett / EyeEm/gettyimages