“今夜泊ってく?”と誘われて… 都会に憧れた人妻が「不倫に堕ちたワケ」【昼顔妻の告白 前編】

文・塚田牧夫 — 2021.5.7
“都会で暮らしてみたい”という憧れを抱いている女性は、少なくないかもしれません。理央さん(仮名・29歳)も、その1人でした。理央さんはふとしたキッカケで都会の男性と知り合い、不倫関係に発展。家庭をかえりみない行動が立て続いた結果、夫に不倫がバレて離婚を経験しました。それにもかかわらず、理央さんはその後再び不倫を繰り返してしまったそう。今回は、1度目の不倫に及んだ経緯や結末を聞く中で、不倫に走ってしまった理由を紐解きます。

1度目の不倫の当時の状況は?

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「高校を卒業して、地元の運送会社の事務をしていました。本当は東京の大学に進みたい気持ちもありましたが、何かやりたいことがあるわけでもなかったので、就職を選んだんですね。

そんなとき、会社の取引先で働いていた、後に結婚することになる純也(仮名)と出会いました。たまに会社に来ることがあり、話す機会があったんです。年齢も近く、高校も隣だったので、共通の知り合いが多く話も合いました。

純也は、カラダが大きく見た目がいかついんです。しかし、意外とシャイでかわいく感じられるところもあり、付き合うようになりました。

そして、私が21歳のときに結婚しました」

不倫相手との出会いは?

「高校からの親友に、瞳(仮名)という女性がいます。瞳は高校卒業後に東京の大学に行き、そのまま東京で就職をしました。

あるとき、彼女の家に遊びに行ったんですね。とはいえ、住んでいる所からは電車で2時間かかります。ちょっとした旅行気分でした。

家に泊まった翌日、瞳の通っている美容室に一緒に行くことになったんです。流行の最先端という場所にあり、お店は一軒家を改築したような造りになっていました。

お店は3階まであり、各階にカット用のチェアが1~2台置いてある、オシャレな雰囲気が漂う場所。そこで、隼人さん(仮名)という美容師に、カットを担当してもらったんです。

背が高くてスタイルも良く、ウェーブのかかったやや長めの髪が、いかにも今どきの美容師さんといった風貌で、ひと目見てポーッとなってしまいました」

どのように関係が発展した?

「髪を切り終わったあと、“次回の予約もしていきませんか?”と言われたんです。なので、1か月後に予約を入れました。すると、隼人さんは名刺をくれたんです。

名刺には、個人の連絡先はなかったんですが、SNSのURLが書いてありました。当時はSNSの種類も少なく、私も登録したばかり。使い慣れてはいませんでしたが、思い切ってSNSを通じて直接連絡したんです。

そのときは、“本日はありがとうございました”と月並みなやりとりを交わしていたんですが、予約日の前日のことです。隼人さんのほうから連絡が来て、“終わったあと、食事でもどうですか?”と言われ……。続けて、“早番なので18時には上がります”と。

思わず舞い上がりましたよね。とはいえ、片道2時間ですから、その日は食事後、慌ただしく帰ることになりました。そのとき既に、私は隼人さんにゾッコン。

後日、隼人さんの休みの日に2人きりで会う約束をした際には、“今夜泊ってく?”という隼人さんに誘われるがまま、ホテルで夜を共にしてしまいました」

離婚に至った経緯は?

「隼人さんは平日休みだったので、土日休みだった私とはまったく予定が合わなかったんです。なので私は、平日に休みを取るようになりました。そして、片道2時間もかけて会いに行っていましたね。

でも、そんな生活は長く続きません。夫の純也とは職場は違いますが、取引先の従業員です。私の勤務状況が耳に入ってしまったようで、それをキッカケに不倫がバレました。

最初は、“相手に必ず報復してやる”と物騒なことを言っていましたね。それが、いつの間にか“慰謝料500万円”に変わりました。

ただ、隼人さんが弁護士を立てたところ、純也はひるみました。弁護士に“50万円が妥当だ”と言われ、何も言い返せずそれを受け入れていましたね。

その後もしばらくは結婚生活を続けていましたが、関係は冷めきっていました。一緒にいるのも苦痛になり、私が実家に戻ったのを機に、離婚しました」


彼女が不倫を繰り返してしまった理由とは…!? 後編に続きます。

以上、不倫を繰り返す女性の1度目の結婚と離婚の経緯をご紹介しました。

都会に憧れていた理央さんは、隼人さんの洗練された姿に胸をときめかせてしまったのでしょう。もしも、隼人さんと出会わなかったとしても、都会への強い憧れから、いずれは不倫の道に進んでしまっていたのかもしれません……。

©Maki Nakamura/gettyimages