人気急上昇アイドルFRUITS ZIPPERに迫る! メンバーが思う“NEW KAWAII”とは?

エンタメ
2024.04.26
TikTokで大バズりした、FRUITS ZIPPERの2ndシングル「わたしの一番かわいいところ」。キュンと胸が高鳴るポップなメロディを、あなたも一度は耳にしたことがあるはず。メイド・イン・ジャパンのコンテンツを世界に発信するプロダクション・アソビシステム発の彼女たちが掲げる目標は、「原宿から世界へ」。日本が誇るアイドルカルチャーを世界(宇宙!?)中に広めるべく、“NEW KAWAII”のコンセプトをひっさげて、大躍進を続けている7人がananに初登場!
タレント FRUITS ZIPPER

(番号順に)早瀬ノエルさん、仲川瑠夏さん、月足天音さん、真中まなさん、櫻井優衣さん、松本かれんさん、鎮西寿々歌さん。

【松本かれん】マカロンボイスはニュー個性。

チャームポイントは「マカロンボイス」! マカロンを毎日1個もらえるサブスクに入ってたことが由来でそう名付けて(?)もらいました。声は昔からいじられがちだったけど(笑)、アイドルになってからは歌声で私を覚えてくれる人もいて新しい私の長所になりました。だからこれは私の“NEW KAWAII”! デビュー前の音大生時代、TikTokにアップした動画がバズってアイドルになりました。でもダンスも歌も超初心者で最初は準備体操すらついていけなくて泣いて、撮影でも緊張して泣いて…。いつのまにか泣かなくなったのは、周りの人のおかげ。舞台でつまずいても「つまずいてかわいい!」って褒めて、どんな失敗をしたときも“すーぱーかれんたいむ”にしてくれるファンの人、常に「世界一かわいいよ」って言ってくれるパパとママ、そして助けてくれるメンバー。アイドル経験者の月足はステージで自分も踊りながら私の立ち位置を教えてくれて…。見習う存在が身近にいるから、向上心が湧くんです。私も誰かが動画をアップするとき「おすすめの音源ある?」って聞いてくれたら一生懸命答えるし。このままずっとみんなで助け合っていきたい。それが私のいちばんの夢です。

気になる「NEW KAWAII」エンタメ

A、はちゃめちゃに盛れる“平成プリ”がいま新鮮。
友達とプリクラをよく撮るんですけど、昔やってたような、ごちゃごちゃに字を書いたりできる“平成プリ”がいままた新鮮。子供のときやってたやつみたいで平成かわいいから、最近大好きです。

まつもと・かれん 2002年3月28日生まれ、千葉県出身。ベビーピンク担当。愛称は「まつかれ」。

【早瀬ノエル】好きを好きと叫べる世界が好き。

インターナショナルスクール育ちで特技は3.5か国語を話すこと。日本語、ドイツ語、英語。フランス語は完璧じゃないから0.5か国語(笑)。最近はDTMで曲作りに夢中です。自分の内面を形にしたくて始めたことだけど、全然勉強が足りない。好きなことには完璧主義(笑)。あと最近、感受性が豊かになったと思います。初めて観たアイドルの卒業ライブに感涙したりとか、いままでの自分にはなかった。育った環境も考え方も違う7人が一緒にいることで共感力が芽生えたのかも。 多くの方に応援していただき、自分でこの道を選んだことの重さを感じてるいま、最新アルバムの一曲「NEW KAWAII」の〈誰かが決めたものでもなくて そうしたいからする〉という歌詞がグッときます。私にとって“NEW KAWAII”は、性別や立場に関係なく、好きなものを好きと言える世界のこと。こないだキャラクターのコラボカフェでお茶してた大人の男性グループを見て幸せな気持ちになったりして。私自身、アイドルでは少数派(?)のボカロオタク。ボカロって沈んだ心に寄り添ってくれる歌詞が多いんです。私も落ち込んでる人の隣で「大変だったね」って言えるアイドルになりたいです。

気になる「NEW KAWAII」エンタメ

A、まふまふさんの存在に刺激を受け続けています。
音域の幅広さ、繊細な歌詞、コミカルな曲でも聴くほどに深いメッセージがある。飽き性な私が飽きるどころか次々と魅力を発見できているのは、ひとえに「まふ様」の人間性の素晴らしさゆえかも。

はやせ・のえる 2003年12月29日、ドイツ・ミュンヘン出身。黄色担当。愛称は「ノエちゃん」。

【真中まな】アイドルは年齢じゃない!

アソビシステムが関わっていた『KAWAII MONSTER CAFE』でアイコンガールをやってた縁でグループに参加することになったんですが、FRUITS ZIPPERは私を変えてくれました。もともとはテーマパークのダンサーさんを目指してて。そこは、目標は同じでも全員がライバルの世界で、人と深く関わることもなく一人で空回ってしまい…。でもメンバーと出会えて、一人で背負い込まなくていいんだとわかり、自分を解放できるようになりました。私たちが掲げる“NEW KAWAII”は大きな愛みたいなもので、互いの違いを認め合う多様性の考え方に近いです。どうしても“女の子アイドル=若い”っていうイメージがありますよね。私も前はそう思ってて、22歳までアイドルになることを諦めていました。でも年齢じゃないってことを当たり前に認めてもらえる“NEW KAWAII”アイドルになりたくて。老若男女、ファン歴に関係なくいろんな形で愛してくれるファンのみなさんも“NEW KAWAII”ですし、私たちの心強い味方! 新曲「BABY I LOVED」は今までになかった寄り添ってくれるタイプの曲で、私たちの新たな一面を見せられました。

気になる「NEW KAWAII」エンタメ

A、XやYouTubeで人気のワンチャン・ムーチョ。
おじいちゃんみたいな日もあれば、きゅるきゅるアイドルの日もあって表情が豊か。どんな顔も愛おしく思えるところが“NEW KAWAII”ワンチャンで、私もこんなアイドルになりたいです。

まなか・まな 1999年4月22日生まれ、神奈川県出身。そら色担当。愛称は「まなふぃ」。

【仲川瑠夏】苦手なことも一生懸命やり切る!

FRUITS ZIPPERの前に、2つのアイドルグループに所属してました。ライブのお客さんが1人の日があっても、ファンの人と一緒にステージを作る楽しさを味わってしまい、アイドルを続けられています。自分を出すのが得意じゃないし、サバサバした性格なので、本当は「わたしの一番かわいいところ」みたいな世界観は苦手なんです…。でも、恥ずかしがってる場合じゃない! 苦手なことも一生懸命、自信満々に突き通せば、認めてもらえるんだなって、このグループに入って悟りを開きました(笑)。昔からよく人に言われたのが「変わってる」。すごく嫌だったんですけど、FRUITS ZIPPERではそんな私を面白がってくれました。これがまさに“NEW KAWAII”という言葉の持つ意味で、コンプレックスをポジティブに変換できちゃう! 新曲の「NEW KAWAII」のレコーディングでも、無理して口角上げてかわいく歌うんじゃなくて、自分らしくできたのが嬉しくて! FRUITS ZIPPERは、人間らしいアイドル。私も晩酌ツイートしちゃいますしね(笑)。私たちの存在意義は、少しでも多くの人に幸せな気持ちになってもらうことだと思っています。

気になる「NEW KAWAII」エンタメ

A、ロシアのカルト映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』。
2人の男性がずっと「クークー」って喋って、最初はナニコレ!? って思いました(笑)。でも、自分とは違うその世界にもだんだん順応して、理解できるようになるのが“NEW KAWAII”です。

【月足天音】比較できない7人、だからいい。

福岡県出身で以前はHKT48で活動していたんですけど、FRUITS ZIPPERに入って環境も心境も変わりました。前のグループでは自分たちの劇場で公演したり、活動にもベースがありましたけど、いまはゼロからのスタート。だから海外含め月30本ライブに出たり、活動スタイルも全部自分たちで作ってきました。私は自分に自信がないタイプだったけど、がむしゃらに行動していたら少し自信もついたかな。私自身アイドルオタクなんですが(笑)、ふるっぱーは比べられないくらい顔も声もみんな系統が違う。そのおかげで、人と比較せずのびのび活動できてます。そんな私の性格も「かわいいよ」って受け止めてくれるファンの方たちにも恵まれました。“NEW KAWAII”はお互いを肯定する魔法の言葉。曲にもポジティブ感あふれる私たちだけど、アルバムの一曲「BABY I LOVED」は、夜の湾岸ドライブが似合うトレンディ! なポップ。「こんな曲も似合うんだ」って驚いてほしい。夢は紅白歌合戦に出て国民的なグループになること。「国民的アイドルといえば?」と街で尋ねたら誰もが「ふるっぱー!」と答えてくれる存在になりたい。そうなる準備は…もうできてます♪

気になる「NEW KAWAII」エンタメ

A、サブスクで平成ドラマにハマってます!
FODで平成時代のドラマをたくさん観ています。『黒革の手帖』は主演の武井咲さんが好きすぎて、もう何度も見ています。もうちょっと前だけど『1リットルの涙』も大好き。何年経っても名作!

つきあし・あまね 1999年10月26日生まれ、福岡県出身。赤担当。愛称は「つきちゃん」「あまねき」。

【櫻井優衣】「ハピチョコ」は特別な曲。

13歳でアイドルデビューして、FRUITS ZIPPERが5つ目のグループです。なかなか思い描いていた活動ができなかったからこそ、この愛ある環境やお仕事を当たり前と思うことなく感謝できているので、大変だったことも全部いい経験だったといまは思えます。アイドルを始めるときにお母さんと、レコード大賞新人賞を取って、紅白歌合戦に出られたらいいねって話したんですけど、アイドル10年目の去年、レコード大賞最優秀新人賞の夢は叶えられました。次は、支えてくれた家族、ファンの方々、スタッフさんに、紅白の舞台に立つ姿を見せたいな。FRUITS ZIPPERは、自然体でいていいんだって思わせてくれるグループ。私としては自然とやってることも、ずっと“ぶりっ子”と言われてきて、だんだん表情を出せなくなってしまったんです。それがここでは「それが優衣ちゃんの強みだよ」って。まるっと包み込んでもらえました。アルバムの推し曲は「ハピチョコ」です。〈なあになあに?〉という、2番のサビでもない歌詞が流行語の元ネタにまでなってびっくり! それも、ファンの方々がライブ映像をいっぱいあげてくれたおかげ。私にとって特別な曲になりました。

気になる「NEW KAWAII」エンタメ

A、恋愛バラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』。
ぶりっ子をエンタメとしてポジティブに楽しんでて、そういう捉え方もあるんだなって思わせてくれた番組。悩む人の背中を押す“NEW KAWAII”という言葉と同じ効果が、私にはありました。

さくらい・ゆい 2000年2月21日生まれ、東京都出身。ミントグリーン担当。愛称は「ゆいちゃん」。

【鎮西寿々歌】個性の強さがグループの武器!

表情を褒めてもらうことが多いんですけど、飽きっぽくてキメ角度が定まらない分、事故画像も多くて(笑)。表情がコロコロ変わるのは、このグループに入る前に『天才てれびくん』とか子供向けの番組で、わかりやすく喜怒哀楽を表現することを心がけていたことが大きいかもしれません。逆に、お芝居では内面から湧き出る感情表現を求められてきたので、曲をストーリーとして表現していくのが好きです。アイドルから俳優という方は多いですけど、私は俳優からアイドルに。いわば“逆走アイドル”ですね(笑)。FRUITS ZIPPERは、メンバーの個性が強い! MCの立場としては「どうしたらまとまるの!?」と最初はめっちゃ戸惑ったんですけど、むしろバラバラで成り立ってるのが私たちなんですよね。武器がまるで違うアベンジャーズ的なグループなのに、不思議と7人の個性がぴたっとハマるんです。それぞれの個性は「うぇるかむとぅ~ざ ふるっぱー!」という自己紹介ソングで伝わると思います。私は一発ギャグをしてるんですけど、ライブごとにいろいろ変えてて、音源化されるなら何なんだろうとファンのみなさんが期待してくれていたので、そこも楽しみにしてもらえたら。

気になる「NEW KAWAII」エンタメ

A、エンリケ・バリオスの小説『アミ 小さな宇宙人』。
“当たり前って何だっけ?”とか“地球人に生まれた理由は?”とか、本質的な問いや気づきがたくさん詰まった物語。道徳の“NEW KAWAII教科書”として使ってほしいくらい素晴らしい!

ちんぜい・すずか 1998年11月24日生まれ、兵庫県出身。オレンジ担当。愛称は「おすず」。

フルーツジッパー 2022年結成。’23年、第65回日本レコード大賞の最優秀新人賞を獲得。’24年4月から冠番組『マユリカとおねだりフルーツジッパー』(テレビ朝日系、毎週水曜26:15~)がスタート。5月には日本武道館で2days公演を控える。

※『anan』2024年5月1日号より。写真・KAZUYUKI EBISAWA スタイリスト・相澤 樹(ラッキースター) ヘア&メイク・佐藤ありさ 澤田果歩 尾古夢月 佐藤愛梨 取材、文・大澤千穂 小泉咲子

(by anan編集部)

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