D-LITE「僕は歌わなきゃいけない人なんだなと改めて感じた」 待望のソロ活動開始!

エンタメ
2023.07.11
D-LITEが、待望のソロ活動で戻ってくる! 再始動のステージとなる日本初上陸フェス「WATERBOMB JAPAN 2023」への期待、そして待っていた日本のファンに伝えたいこととは。

止まっていた時が今、ようやく動き出す。

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今年4月、新たな事務所に移籍したD-LITEさん。入隊やコロナ禍などさまざまな要因が重なり、今、本当に久々のソロアーティスト活動が始まる。

「コロナ禍で活動できなかった時間は、それまで考えたこともない事態で、まるで世界が止まってしまったように感じました。ステージの上で歌って、ファンのみなさんと会えていた日々が懐かしかったです。その間、自分をリセットして、また活動できるようになる日のためにいろんなことを習ったり、運動したりして過ごしていました。でも、いつかまたこういう状況が起こりうるかもしれないし、そう考えると怖いですよね。だから、それまでみなさんにいっぱい会って、ひとつひとつのステージを大事にしたいと、より強く思うようになりました」

’18年に入隊してから今まで、人生の大きな変化を経験した。なかでも事務所の移籍は、ソロアーティストとしての殻を破る、いいきっかけになったそう。

「BIGBANGのメンバーとしての自分と、ソロアーティストとしての自分の区別が以前よりはっきりできるようになったと思います。それで思ったのが、もう少しオープンマインドになってもいいかなって(笑)。例えば僕はミュージカルが大好きなんですけど、少し前まで、自分がやるのは違うなと思っていたんですよ。演じる、というのは自分とはほど遠い分野で、だから僕は観るだけで楽しもうって。それに、以前はBIGBANGのツアーやソロ活動で忙しくて、稽古のための時間を確保することが難しかったというのもあります。でもこれからは、いい機会と作品に恵まれたらぜひやってみたいですね。バラエティ番組にも出たいです!」

流暢な日本語はいまだ健在。コロナ禍の間も地道に勉強を続けていたという。

「もともと僕はそんなに頭がいいほうじゃないし(笑)、言葉ってしゃべらないとすぐ忘れちゃうんですよ。でも、せっかく一生懸命覚えたのに、忘れてしまうのはもったいないじゃないですか。なので、今も1週間に一回は日本語のレッスンを受けています。ちなみに歌のレッスンは週3回やってます。喉が弱いので、これからも長く歌えるように。ボーカルトレーニングは今年で7年目になりますが、たぶん他の人が聞いてもどこが変わったのかわからないと思います。でも自分の中では調子がいい時とよくない時の区別がつくようになったし、自分で調節できるようになりました」

ステージで歌うことがなにより楽しみ。

BIGBANGのメンバー・SOLさんのソロ活動も大いに刺激になった。

「カッコよく活動を再開したSOLさんにはすごくインスピレーションを受けました。SOLさんのソロ活動を見て、僕もそろそろ動き出さなきゃ、と思ったんですよ。今でもこんなふうに刺激を与えてくれる兄貴がいてくれるのはありがたいですし、いい音楽を生み出すSOLさんを見るのはすごくうれしいです」

そんなD-LITEさんも今年、日本初上陸のフェス「WATERBOMB JAPAN 2023」でソロ活動を再開する。これが’17年以来、6年ぶりのソロステージだ。

「しっかりアルバムを準備してソロ活動を再開することも考えたんですけど、先ほどオープンマインドの話をしたように、もう少し気楽に始めてもいいのかなと思ったんですよね。まずは今まで待ってくださった日本のファンのみなさんに会いに行って、あとのことはまたその時に考えようかと。でも逆にこれが決まったから、他の準備もしなきゃとなったので、今はまだ言えないですけど、これからいろんな活動を予定しています」

「WATERBOMB」は観客もアーティストも全員ずぶ濡れになる音楽フェス。ステージ上空から大量の水が降ってくるだけでなく、ステージの上からも、客席からも容赦なく水で撃たれるのが当たり前。D-LITEさんも水に濡れる覚悟はできているのかと思いきや…。

「濡れるのはいやなので、完全防水で臨まなくちゃ!(笑) でも防水しても意味がないくらい水の量がすごいらしいですね。だから僕も何か準備しなくちゃと思ってます。客席から水を撃たれたらやり返したい! お互い覚悟しないと(笑)。『WATERBOMB』ではフェスの雰囲気に合わせた曲と、僕を初めて観る方でも一緒に歌えそうな曲、僕の魅力が伝わる曲でセットリストを考えました。ちょっと心配なのはプロンプターがないこと(爆笑)。僕のファンは多分、僕より歌詞を知ってると思うんですけど、僕はプロンプターがないと不安で…。最近は日本語の歌詞を覚えるのに必死です(笑)」

そう話しながらも、さらに笑顔になるD-LITEさん。彼にとってステージに立つことはそれほどの喜びなのだ。

「ステージの上でみなさんと世界を作る時がなによりうれしい瞬間です。それができなかったこの数年は、ただ必死に毎日を過ごしていた気がします。やっぱり僕は歌わなきゃいけない人なんだなと改めて感じました。レッスンで歌う時って全然楽しくないんですよ。ステージの上で、みなさんの前で歌って、楽しい思い出を作れるのがこの職業のいいところなんですよね。今年はいよいよ僕のソロ活動が始まります。長い間お待たせしてしまってすみません。そして、待っていてくれて本当にありがとうございます。これからまた一緒に、大切な思い出を作っていきましょう!」

ディライト 1989年4月26日生まれ、ソウル市出身。2006年にBIGBANGとしてデビュー。再始動の場所「WATERBOMB JAPAN 2023」は7/15の大阪を皮切りに、名古屋、東京で開催。「最近レントゲンを撮ったら、左膝に、本来ないはずの骨が妖怪みたいに生えてたんです(笑)。手術して、今はまたステージで走れるようになりました」

※『anan』2023年7月12日号より。写真・KIM SANG DUK スタイリスト・PARK SHARON ヘア・KIM JI YOUNG メイク・LIM HAE KYUNG 取材、文・尹 秀姫

(by anan編集部)

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